岩波書店より小沢健二の軌跡を探る一冊『小沢健二の帰還』が11月28日(火)に発売。著者は『1998年の宇多田ヒカル』(新潮 新書)や『くるりのこと』(くるりとの共著、新潮社)、また映画・音楽ジャーナリストとしての活動で知られる宇野維正

先日インターネットテレビ局AbemaTVの生放送特番『72時間ホンネテレビ』に出演した元SMAPの稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾が、同番組内にて小沢健二の楽曲“ラブリー”を歌ったことでも話題に。

『小沢健二の帰還』

「一人のポップ・スターが、ある時期を境に人々の前から忽然と姿を消す。やがて、29歳から48歳になった彼は、大きな歓声の中で華々しく復活を遂げることになる。流行り廃りの激しい音楽シーンから遠く離れた場所で、彼が残してきた曲の数々は長い時間ずっと人々から愛され続けていた。いや、リスナーそれぞれが送ってきた人生の中で、彼の曲はより深く理解され、より深く愛されるようになっていた。これは、そんな音楽家についての本だ。」

引用元:(本書「はじめに」より)

2017年、日本の音楽シーンの最前線に「帰還」し、再び熱狂的な支持を集めている小沢健二。19年前、どうして彼は表舞台から突然姿を消し、NYへと旅立ったのか?

「空白の時代」にいったいどのような活動や放浪や思索がなされてきたのか? 小沢健二が残してきた知られざるすべての資料を読み解き、この稀代のトリックスターの驚きの軌跡を探る。

目次

第一章 小沢健二はどうしてニューヨークに旅立ったのか
第二章 『Eclectic』の衝撃
第三章 『LIFE』の鏡像としての『刹那』
第四章 南米からの報せ— 「うさぎ!」と『毎日の環境学』
第五章 『おばさんたちが案内する未来の世界』が蒔いた種
第六章 「ひふみよ」ツアー、その驚きと必然
第七章 小沢健二と東京— 「東京の街が奏でる」公演
第八章 帰還前夜の「魔法的」ツアー
第九章 二〇一七年の小沢健二

著者プロフィール:宇野維正

宇野維正(うのこれまさ) 1970年、東京都生まれ。映画・音楽ジャーナリスト。上智大学文学部フランス文学科卒業。音楽誌、映画誌などの編集部を経て、2008年に独立。「リアルサウンド映画部」で主筆を務めるほか、ファッション誌や各主要ウェブメディアに多数の連載を持つ。著書に『1998年の宇多田ヒカル』(新潮 新書)、『くるりのこと』(くるりとの共著、新潮社)。

小沢健二とSEKAI NO OWARI 『フクロウの声が聞こえる』短篇 Ozawa Kenji & Sekai No Owari “I Hear an Owl” Short

RELEASE INFORMATION

小沢健二の帰還

宇野維正による小沢健二の軌跡を探る一冊『小沢健二の帰還』が岩波書店より発売。 ozawakenji-700x1023

11月28日(火)
宇野維正
小沢健二の帰還
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