彫刻家・小畑多丘による初の作品集『Spectrum of the Move』が刊行決定！京都「haku kyoto」では記念の個展も開催

12月にTISSUE Inc.の出版レーベル〈TISSUE PAPERS〉より、彫刻家・小畑多丘による初の作品集『Spectrum of the Move』が刊行されることに。

小畑多丘の作品集『Spectrum of the Move』が刊行決定！

本書では、小畑の8年分の作品群の一部が、制作の進化の過程、そして制作行為に対する彼の意識の変遷とともに収録されている。B-BOY／彫刻家としての小畑による、表現の核心ともいえる一冊となっている。

小畑はB-BOYを象った大型の木彫作品を制作するかたわら、「彫刻のためのスタディ」のつもりでドローイングを描き始めたという。ドローイングでは、「描く」または「描くために動く」といった身体的行為への気づき、さらには画面に置いた絵具を「量として動かす」など質量との向き合いとして捉え、彫刻との共通項を見出したことで新たな表現技法を獲得。いつしか絵画にとどまらず、「平面上の彫刻作品」ともいえる独自の境地に達しつつある。

なお本作では一般的な4色印刷に、さらにパートごとに蛍光インキなどをブレンドした独自の5色印刷を採用し、可能な限りの再現度を担保。制作には3年が費やされたという本書では、今後も続くであろう彼の制作の進化における、ひとつの到達点を捉えることができる。

また京都「haku kyoto」では11月21日（土）〜12月6日（日）の期間、本作の発売を記念した個展＜Spectrum of the Move＞が開催される。関西では初となる本格的な展示に際し、小畑は京都での滞在制作を敢行する予定だ。京都で生み出される新たな作品にも是非ご注目を。