青山礼満(アオヤマレマン)
CLUB OPUST代表
1993年3月15日
東京都世田谷区下北沢出身

更新遅くなってごめんなさい。
みなさん、いかがお過ごしでしたでしょうか?

とうとう2020年がやってきましたね。
僕はオリンピックよりも先にAKIRAの年だ!と思います。
心の底から、あそこまで治安が悪くない2020年でよかったなって。

「ホストの輪郭」~シティーボーイの現在地~Vol.6 column200214-aoyamareman-2

今年もみなさん、身体には充分気をつけてちゃんとしていきましょう。
2020年もどうぞ、よろしくお願いします。

さっそくだけど、何を書いたらいいかわからない。
コラムを書くようになってから、物書きの人を心底尊敬する。
ひねり出して書いているのか、それともスラスラ書けるのか。
僕は両者でもなく、常に空っぽな頭で書いている。

でもそんな空っぽな時間も、僕は嫌いじゃない。

寝る前の天井の四隅を眺めているとき
マックのポテトを食べているとき
帰り道タクシーから眺める人のいない都庁とか
営業終わりソファの隅で吸う一本のタバコ
クラブのスピーカーの前でゆれてる時とか

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何かをしてるようで実は空っぽな時間って日常にたくさんある。
何かをしているはずなのに、脳は働いてない。

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僕らホストは、当たり前だが営業中ずっと気を張っている。
一言で売上が100万円上がったり、逆に下がったり。

自分の中でホストという仕事は、
数え切れない言葉の中から一番適切な一言を言う仕事だ。

でも、お客様に対して言ってはいけない一言や返しはないと思う。
自分が放った言葉に対して、相手の反応や返しを瞬時に判断して、
そこで適切な言葉を選べるから。

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ただ、大事なのは言葉一つの意味じゃない。
空気感、顔色、いちばん大事なのは “誰が言うか”

《 誰が言うか 》

これって本当に大事なことだと思う。
僕が言う世界平和と、かつてジョン・レノンが言った世界平和とじゃ意味や重みが違うし。

言葉の重みや深さって、残酷だけど放った人の立場や人間性で決まる。
僕が仕事に対して思ってることや、やりたいことは新人時代と変わらない。
でも、昔と代表になった今じゃ、従業員への指導の仕方も少し慎重だ。
言葉が一番の暴力だから。

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あと、言った相手との関係性。
例えば、好意を抱いてる相手が言う「おはよう」と、ない人からの「おはよう」じゃ、
その日1日のスタートの切り方が全然違う。
前者に言われたなら、きっと素敵な1日が待っていて、
後者ならまた平凡な月曜日が始まると言った感じだろうか。
だからこそ、指名をもらった子との関係性を築くことが重要だ。

相手の気持ちいいところを掻いてあげたり、逆にペースを乱したりと
僕らは、言葉という魔法を使って、
女の子と向き合い、築き、その子にとっての素敵な男になるんだ。
小さな脳ミソを使って。

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人生は、充実と空白の振り幅が大事だ。
今、僕は幸せだ。
ホストっていう仕事にやりがいや充実を感じる。
10代から、充実感を求めて一生懸命働いてきた。
歳を重ね、何気ない意味のない時間みたいなのが好きになった。

こんなことを書いてたら、また空白だ。
今日はここまでにしておこう。

「ホストの輪郭」~シティーボーイの現在地~

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青山礼満(アオヤマ レマン)

歌舞伎町ホストクラブSmappa!Groupのフラッグシップショップ「OPUST」代表。
お酒を飲めないながら軽快なトークと接客スキルを武器に最年少で店舗代表に抜擢。
業界最大級の大箱でNo.1を務める。
SNSやイベントプロデュースを通じた活動で歌舞伎町から新しい遊びの提案を行う。

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