Qeticでは『アートブックノススメ』として、毎月編集部がピックアップしたアートブックを紹介しています。

今回は特別版として、アーティストやクリエイターがオススメする書籍をご紹介! アーティストたちの本棚にはどんな本が並んでいるのか、中でもオススメの一冊とは!? 本棚の写真や、お気に入り書籍の紹介コメントも。新たなインスピレーションを与えてくれる一冊が見つかるはず。

今回登場していただくのは、Campanellaが昨年リリースしたシングル“Puedo feat. KID FRESINO(Prod by Ramza)”のカバーアートを手がけたことでも話題のUC EAST。大阪在住の彼女が『小さきもの、沈黙の中で』/山本昌男をピックアップ。

なお、UC EASTの個展<BEAR>が東京・半蔵門のANAGRAで1月29日(土)から2月5日の期間で開催。ぜひともお見逃しなく。

UC EAST -『小さきもの、沈黙の中で』/山本昌男

昔から活字だけの本が全くと言っていい程読めない。読もうとすると文字が剥がれて宙に舞い、ちりちりと灰になっていくような感覚になり全く内容が入ってこなくなる。
なので国語の教科書も挿絵で内容を補完していた。高学年になるにつれて挿絵もなくなっていき更に活字離れが進んだ。

中学の頃、毎日10分ある読書の時間も画集と写真集で乗り切ってきた。本当は漫画が良かったけど。
なので必然的にそういった類の本ばかり手元に置いてきてしまい、ほとんどが写真集、画集、漫画。自宅の一室は壁全部本棚ですが、そのほとんどは収集癖のある夫のものであり、私が自ら購入したのはこの一角がほとんど。数はそこまでないけど一冊を何度も見返します。

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小さきもの、沈黙の中で/山本昌男 

コロナ禍以前に友人たちと岡山に行った時に寄った雑貨屋さんでたまたま見つけた一冊。
手持ちがなかったのもあり、買わずに大阪に帰ったのですがどうしても忘れられなくて数ヶ月後に夫が岡山に行った際に購入してきてもらったもの。

静かに美しく、多くを語らない。私にはないものばかり。興奮して速くなりすぎた心を落ち着かせるために定期的に手に取る一冊です。

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2022年は生きてきた中でも明確な変化がある年になりそう。
不安もめちゃくちゃあるけど、まだまだ変化が出来ることが楽しみで仕方ない。
不摂生の権化だった私を心身共に健康にしてくれたお腹の子に感謝しています。

『小さきもの、沈黙の中で』/山本昌男

PROFILE

UC EAST

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徳島県出身、大阪府在住。
クラブカルチャーに触発されLIVEPAINTから活動を開始。LIVEであることに重点を置いたパフォーマンスを様々な音楽家と共に作り出している。他にも個展やグループ展、音楽のジャケットアートワークやフライヤーデザインなども行っている。

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EVENT INFORMATION

UC EAST solo exhibition “BEAR”

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2022.01.29(土)- 02.05(土)

ANAGRA

OPEN HOUR

Weekday 15:00-22:00

Holiday 14:00-21:00

この度、UC EASTの個展”BEAR”を開催致します。UC EASTは現在大阪を中心に活動するペインターです。壁画の制作、様々なミュージシャンへのアートワーク提供、音楽イベントでのライブペイントなど活動の幅は多岐に渡ります。

彼女の作品は手や指、腕などの身体を使って描かれています。肉体から生み出される表現は力強く繊細であり、生命力を感じます。ANAGRAで2020年末に開催した個展から1年が経ち、彼女を取り囲む事象が大きく変化しました。時を積み重ね様々なことを経験し生きていく中でこれからも表現し続けていく覚悟をした、そんな彼女から産まれるものをお見逃しなく。今と未来を繋ぐ展示になるでしょう。是非足をお運び下さい。お待ちしております。

詳細はこちらアートブックノススメ