いきなりですが、まずは以下のリストをご覧いただきたい。
Aaliyah Alicia Keys A$AP Rocky A TRIBE CALLES QUEST
CHRIS BROWN Destiny’s Child DRAKE Dr.DRE
EMINEM The Fugees Iggy Azalea JAY-Z
KANYE WEST Kendrick Lamar Ne-Yo Rihanna
SNOOP DOGG Travi$ Scott Trey Songz etc(A→Z)
誰もが一度は聞いたことあるであろうこの錚々たるグラミー賞アーティスト、ミリオンセラーアーティスト、ひいては音楽史に残る偉人、スターたち。彼らがこれまで軒並み出演してきた祭典がある。それはアメリカNYの祭典<HOT 97 SUMMER JAM>。
私がニューヨークの隣のニュージャージー州に駐在してた頃、よく移動の車中でラジオを聴いていた。気になる地域のラジオ番組を聴いて、その地域のトレンドや事件、出来事などなど色々ききつつ、英語の勉強を重ねていたものだ。中でも凄く記憶に残ってる番組といえば<HOT 97>だ。そう、何を隠そう先月7月29日(金)にこの<HOT 97>が主催する祭典<HOT 97 SUMMER JAM TOKYO>が、お台場ZeppTokyoに待望の日本上陸を果たしたのだ。今回はその会場レポートと共にまずは勝手な想い入れも交えて<HOT 97>、そして個人的2016ベスト夏の思い出<HOT 97 SUMMER JAM TOKYO>を振り返りたいと思う。
※HOT97 SUMMER JAM TOKYOオフィシャルフォト
全米24時。アーバンミュージックの発信源<HOT 97>とは。
そもそも<HOT 97>とは80年代後半にアーバン・ミュージック専門のFMラジオステーションとしてニューヨークで開局したラジオ番組である。24時間に渡って、HIP HOPやR&Bなどのアーバンミュージックのみならずファッションやライフスタイルまで様々な旬のトピックを網羅し、90年代半ばにはニューヨークのトップ・ラジオ・ステーションとして絶大な人気に。日本では現場叩き上げの人気DJ、DJ LEADが日本人として初となる自身のレギュラー番組「International Hour」をスタートさせ、話題になったことで初めて知った方も多いかもしれない。
公式Youtubeチャンネルが初めて100万回再生されたラジオ局でもあり、ストリートのトレンドを作り出すまでとなった<HOT 97>。様々なアーティストのエクスルーシヴ音源、さらには貴重なフリースタイルから知られざるエピソード(ビーフの裏側などなど)アーティストたちのいろいろな表情を感じれる内容がとにかく面白い。最近ではJoey Bada$$の講義からGrandmaster FlashのDJ講座などなど非常に充実した独自コンテンツが多い。その神回、伝説回の多さは数知れず、放送中に「カニエだよ。今から行きたい!」とあのKANYE WESTが電話をかけて、そのまま番組に出演、新曲を初公開するなどといったこともあったり、NasとJay-Zのビーフの真実に迫ったりとか、とにかくヒップホップのみならず音楽史の歴史的出来事を、アーティスト本人が登場して、それこそライブ&ダイレクトに発信しかしてこなかったラジオステーションなのだ。
※HOT97 SUMMER JAM TOKYOオフィシャルフォト
<HOT 97 SUMMER JAM>というスタジアムクラスの祭典
そんな業界内外問わず、アメリカ全土からの圧倒的支持を得ていた<HOT 97>を世界的にさらに有名にしたのは1994年から23年に渡ってNYで開催している音楽フェス<HOT 97 SUMMER JAM>だろう。前述の豪華アーティストをはじめとした、USのトップ・アーティストのライブを中心に添えた<HOT 97 SUMMER JAM>は毎年5万枚上(東京ドーム級)のチケットがソールドアウトという過熱人気ぶり。そもそもあの豪華ラインアップを揃えられるのはマネーパワーだけでもなんでもなくアーティストからの圧倒的な信頼であったり、敬意=リスペクトがあってこそ。それはずっとアーティストと共に、決してゴシップだけや身内ではない絶妙なバランス感覚で放送を続けてきた賜物だろう。
私も一度だけ運良く観に行ったがスタジアムを埋め尽くす5万人以上のオーディエンスが、ひたすら一日中熱狂する光景は圧巻だったし、音楽が人々の生活の一部として根付いている様を目の当たりにして感動したものだ。そんな中、先日7月29日(金)<HOT 97 SUMMER JAM>が待望の日本上陸を果たした。ヒップホップ、R&Bなどのアーバンミュージックが盛り上がってきてるとはいえ、今の日本で<HOT 97 SUMMER JAM>はどう受け入れられるのか、どういう影響を与えるのか私には非常に興味があった。