音楽という逃げ道。

のめりこんでのめりこんで。

わたしはたまに現実から逃げる。

この感覚は10代のあのときみたいに、傷ついたぶんだけキラキラしている。

また夢の中でレコードプレーヤーを買った。
前のが壊れちゃったけど、なかなか買えやしないし。

それでも聞けもしないレコードをまた集める。

彼らの残した道しるべに頬ずりして、四角い部屋で孤独をたしなめるからだ
 

 

 

 

すっきりする。心が安らぐ。

音楽のなかにだけ、心のやり場がある、
ほんの少し何者でもない純粋な気持ちでいられる時間。

食べ物や衣服も、現実を拡張して心を逃してくれるけど
今の私にとって、音楽の効果はやはり絶大だ。

 
感情が揺れる。 音楽に飛び込む。

その一連の流れを「趣き」とする。

あまりにも偉大で時代性を孕んだ音楽は、いつでも時を越えて、2017年もちっぽけな25才の女を救っている。
きっとそんなことが何十年間も世界中の人生で幾度となく起きている光景。

やはり、どうしたって、人生はおもしろい。