42℃の熱めのお風呂
寒い冬のおしくらまんじゅう
みんなが貼ってくれたエアーホッカイロ
毎日歩いた道と当たり前のようにいてくれた人達
桜が咲いて見えなくなる向こう側の景色を頭の中で辿っていた
思い入れのあるこの街を近々離れることになった
親元を離れて少しは成長したなあと自画自賛していたけれど、いつになっても環境が変わるというのは凄く寂しくて勇気がいるんだなあと上京の頃と変わらない自分もいる
この前まで自分もそうだったはずなのに、帰宅ラッシュの社会人達が忙しなく歩く姿が別次元のようにきらきらとしていて、目的もなくただ歩いている今の自分には走馬灯のように究極の輝きを放っているように映ってしまう 嫌なこと程どうしてこんなにも美化されてしまうのだろう
春になったらしたいことを指折り数えながら上京したあの日がとても懐かしくて、泣いても二度と戻れないあの日だって泣いていたんだなあと泣きそうになった
あの頃の自分にとって、イラストや音楽は感情表現が下手な自分の感情を言葉以外の物で表現できる唯一の手段でしかなかった
東京という街は沢山の巡り合いが絶え間なく続いていて、気が付けば出会っていた人達のお陰で手段でしかなかったイラストや音楽を心から生き甲斐に出来ている人生が凄く凄く幸せで生き甲斐にさせてくれてありがとうの気持ちで滲むばかり まだ続く限りこれからもよろしくねと、例えばみんなの前から見えなくなっても、いつかきっと伝えたい人に伝えたいことを伝えられる自分だったらいいな
そんな気持ちを思い出しながらコラムを書き進めていたら、上京の頃に毎日のように聴いていた音楽を思い出したので紹介します
her ghost friends 『星キラリ、クレパス』
とってもキラキラした世界観で愛してやまない曲
これから新しいことが待ち構えている人へ聴いてほしい、心が洗われるような歌声と不安な夜にさえキラキラと前向きな気持ちになれる曲 人間はひとりで、ひとりじゃないんだなあと力がめきめき湧きます イラストもとても癒される
転校生 『東京シティ』
心にぽっかりと空いた穴、毎日の呆然とした気持ちの中、東京への大きな憧れを持つ歌詞
不安なことをそのままに口ずさんだような歌詞が透き通った歌声に乗せてスッと感情移入してしまう
上京前にとても共感して、辛い時に頑張るんだって何度も地面を踏み直せた曲
上京してからは、上京前を思い出してこんな気持ちだったなあ頑張らなきゃって何度も思い返せた曲です
毎日に呆然とした空白感がある人も、東京へ憧れをもって上京した人も聴いてみて下さい