台湾・アジアの音楽が気になる皆さん! 今年も台湾インディーズ音楽の祭典<金音創作奨-Golden Indie Music Awards>の季節が来ました。式典は11月5日(土)に台北市の台北流行音樂中心(台北ミュージックセンター)で開催され、日本向けの生配信も企画されているとのこと。台湾音楽ファンも、これを機に台湾の音楽を掘り下げたいという方も、これから台湾インディーズ音楽を聴いてみるという方も、一緒に楽しみましょう!
金音創作獎とは?
Point1 台湾最大級のインディーズ音楽の祭典
<金音創作奨-Golden Indie Music Awards>(以下、GIMA)は、2010年にはじまった、新世代のアーティストをピックアップすることを通して、国際的なアジアの音楽ブランドを構築することと、台湾をアジアのポップミュージック創作の中心地として発展させることを目的とした音楽アワード・式典です。
「ベストアルバム賞」「ベストバンド賞」などジャンルレスの部門に加え、「ロック」「オルタナティブ」など音楽ジャンルに特化した部門、ライブの盛り上がりを評価する「ベストライブパフォーマンス賞」や演奏者の技術に着目した「ベスト演奏者賞」など、23部門にわたり表彰されます。
Point2 時代とともに発展
今年で13回目となるGIMAは、音楽業界のトレンドに合わせて毎年改訂されています。2018年以降は、音楽関連のフォーラムや音楽パフォーマンス、アジア各国のミュージシャンによる演奏などを行うイベント<亞洲音樂大賞-Asia Rolling Music Festival>もスタート。1週間にわたるイベントが同時開催されています。
2020年には、それまで中国語詞で創作された海外作品が対象となっていた「海外クリエイティブ音楽賞」を、あらゆる言語のアジアの優れた音楽作品を対象とする「アジアクリエイティブアーティスト賞」と変更。よりアジアの結びつきを強める祭典へと進化しています。
Point3 日本とのつながりも年々強化。台湾を中心に、アジアがつながる音楽賞へ
アジアとの結びつきを年々強めるGIMA。もちろん、日本との縁も深いものになっています。これまで清水翔太、ORANGE RANGE、Suchmos、薬師寺寛邦らが海外スペシャルゲストとして式典でパフォーマンスを披露。2019年、2020年には音楽プロデューサーの亀田誠治が審査員として参加し、2021年は電気グルーヴとLiSAがプレゼンターとして、VTRで出演しました。
今年のアジアクリエイティブアーティスト賞は、日本から新しい学校のリーダーズ、ミッキー吉野、香港のInvisible Architecture、インドネシアのStephanie Poetri、韓国のModern Gugak Project ChaOreumがファイナリストに名を連ねています。
2022年は生配信で盛り上がろう!
そんな<金音創作獎 Golden Indie Music Awards>ですが、これまでチェックしていた方は、「中国語の壁」もあり雰囲気で見ていた方も多いはず。正直私もそうでした。しかしご安心ください! 今年はなんと、日本向けのオンライン生配信が開催されるとのこと。また、各音楽プラットフォームのプレイリストもありますので、是非チェックすることをおすすめします!
日本向け生配信
生配信には、台湾の音楽シーンとも親交のあるTENDREとWONKのボーカリスト・長塚健斗が参加。また日本と台湾を繋ぐ音楽レーベル〈BIG ROMANTIC RECORDS / 大浪漫唱片〉を主宰する寺尾ブッタ氏が解説を務め、日本の視聴者にも分かりやすくGIMAの模様を伝えるとのこと。台湾の音楽シーンを知るきっかけとして、ぜひチェックしましょう!
Text:中村めぐみ
INFORMATION
金音創作奨-Golden Indie Music Awards Live Streaming for JAPAN
2022年11月5日(土)
19:50頃~
ゲストアーティスト:TENDRE、長塚健斗(WONK)
解説:寺尾ブッタ(BIG ROMANTIC RECORDS / 大浪漫唱片)
進行:矢島由佳子(音楽編集者・ライター)