津田 何だかんだ言ってきましたが、これだけ海外フェスを回っていても、日本のフェスが世界一だと思う瞬間はたくさんあるし、僕はやっぱり初めて行ったフジロックが一番感動したし、今でもフジロックが世界で一番好きなんですよ。 だからこそ日本のフェスが良い形でもっと文化として定着して欲しいですね。日本のフェスシーンもEDMの新しい流れなんかがあるし、そういったものも含めて海外フェスのように色んな世代がそれぞれ自由に楽しむものになればなと思っています。

宮沢 私もかなり前のフジロックでケミカルブラザーズの“Star Guiter”で隣の人が引くぐらい号泣したことを思い出しました(笑)本当に良い音楽に出会うと感極まって泣けるのは人間の自然現象だし、誰しもが持ってる感覚だ思う。だからこそ、クラブに行かない、フェスを知らない、CDも買わないし、音楽も聴かないっていう世代に少しでも経験して欲しいって思うんですよね。そこから得る先にあるものを見て欲しい。

津田 あと日本のフェスだけじゃなくて、音楽好きの選択肢に海外フェスも入ってくるようになったら嬉しいですね。僕自身海外旅行をたくさんするタイプではなかったんですが、フェスがあるからあの国に行ってみようという感じでこうやって色んなところに飛び回るようになったので。海外旅行に行くくらいの感じで海外フェスに行く人が一人でも増えて、ただのフェス中毒者が書いている記事やサイトが役にたってくれたら本望です。

宮沢 本当にそうですね。パーティーで仲良くなった人やフェスで会った人に記事読んでますって言われるのが一番嬉しいし、少しでも役立てて欲しいなと思います。と、まあ、最後はキレイに宣伝して終了ということで(笑)本日はありがとうございました!!

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次週は、ロンドンとベルリン、それぞれの音楽カルチャー、暮らしている人たちについて、お送りします。お楽しみに!!

著者プロフィール

宮沢 香奈(Kana Miyazawa)
セレクトショップのプレス、ブランドのディレクションなどの経験を経て、2004年よりインディペンデントなPR事業をスタートさせる。 国内外のブランドプレスとクラブイベントや大型フェス、レーベルなどの音楽PR二本を軸にフリーランスとして奮闘中。

また、フリーライターとして、ファッション、音楽、アートなどカルチャーをメインとした執筆活動を行っている。 カルチャーwebマガジンQeticにて連載コラムを執筆するほか、取材や撮影時のインタビュアー、コーディネーターも担う。 近年では、ベルリンのローカル情報やアムステルダム最大級のダンスミュージックフェスADE2013の現地取材を行うなど、海外へと活動の場を広げている。2012年に初めて行ったベルリンに運命的なものを感じ、2014年6月より移住。





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Qetic連載コラムスペシャル?! 噂のフェスジャンキーに会いにロンドンまで行って来た。【フェス編】 nekomeguro-london-e1398826228496 nekomeguro London
津田昌太朗(aka 猫目黒)ロンドン在住のフリーランスライター。専門は音楽、アート、ファッション、マーケティング。Qetic、VICE、IROYA MAGAZINEで専属ライターとしてコラムを掲載している傍ら、自ら「FestivalJunkie」というプロジェクトを立ち上げ、ヨーロッパを中心に世界中の音楽フェスに潜入取材を行っている。これまでに参加した海外フェスは、2014年だけでも、<Glastonbury Festival>、<READING FESTIVAL>、<BESTIVAL>、<ISLE OF WIGHT FESTIVAL>といったUKフェスを筆頭に、<Tomorrowland>(ベルギー)、<Pitchfork Festival>(フランス)、<Unknown Festival>(クロアチア)、<ICELAND AIRWAVES>(アイスランド)などUK以外も多数参加。

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