Report:Field Day 2014

2014.06.07(土)– 08(日)ヴィクトリアパーク, ロンドン
<Field Day>って?

6月7日(土)、8日(日)の2日間にわたり、ロンドン東部のヴィクトリアパークで開催された<Field Day 2014>。ロンドンの若者に人気の都市型音楽フェスティバルだ。もちろん「フェス」ではあるが、都心で開催されるということもあり、ロンドンのお洒落な若者が集まっていた印象を受けた。今回は通常のレポートというよりも、集まったお洒落な若者の様子を中心にこのイベントを紹介するので、海外フェスの観客の雰囲気を楽しんで頂きたい。

ミンナ、シャレオツスギル・・・

これまでにもいくつかのイギリスの音楽フェスを紹介してきたが、今回の<Field Day>はこれまでに比べ圧倒的に若者が多く、さらにお洒落な人が本当に多い印象を受けた(取材陣もライブレポそっちのけでスナップと観客インタビューばかりしてしまう程)。
取材当日(Day1)は天候にも恵まれ、多くの人がかなり身軽にフェスに参加しており、夏を先取りしたファッションも多く見られたので、早速紹介していきたい。

カフェを手伝っていたお姉さん

アーティストかと思って話しかけたら観客だった

絵になる真ん中のカップル

右の方はモデルさんですか?

今年の流行はヘッドアクセとのこと

ストーンズTシャツだけでこの雰囲気

青空とサングラスと決め顔!

この日一番飲んでいたグループ

フジロックTシャツを発見!

観客レポを続けていると、どこかで見覚えのあるTシャツを来ている外国人が前から歩いて来たので思わず声をかけてしまった。彼らは現在クアラルンプール在住で、<Field Day>には仕事で参加しているという2人組。話を聞くと日本のフェスにも遊びにいくこともあるとのこと。フジロックのことが好きすぎるらしく、「あんなに綺麗なフェスは世界中どこを探してもない!」と力強く語ってくれた。唯一の欠点は「サマーソニックと日程が微妙に離れていること」らしい。「一回の旅行で両方をまわることができないので何とかしてくれ」と懇願されてしまった。このように海外フェスを回っていると、ときどき日本のフェスに参加したことのある外国人と出会うことがあるが、皆声を揃えて言うのは、「会場が異常に綺麗」だということ。もちろん感覚で「日本のフェスが綺麗」ということは分かっていたつもりだが、こちらのフェスを多く取材するようになって、本当にそれを痛感するようになった(海外フェスのゴミの惨状についてはまた別のコラムで紹介したい)。

圧倒的な盛り上がりを見せたトッド・テリエ!

<Field Day 2014>のヘッドライナーはメトロノミー(Day1)とピクシーズ(Day2)。他にもブラッド・オレンジ、スカイ・フェレイラ、SOHNといった今年のイギリスヒットチャートを賑わしているアーティストが多く出演していたが、その中でも圧倒的な盛り上がりを見せたのは間違いなくトッド・テリエのライブセットだった。今年4月に満を持して発売した「IT’S ALBUM TIME」がラフトレードの「ALBUM OF THE MONTH」にも選ばれ、この夏もヨーロッパ中のフェスへの出演が決まっている北欧ディスコシーンの最重要人物の一人であるトッド・テリエ。ライブ前から会場は既に満員で身動きを取るのも苦労するほどだったことが彼の今の人気を物語っていた。会場はテント型の屋内だったが、溢れ返るほどの観客とその熱気でまるでダンスフロアで踊っているような錯覚に陥ってしまった。また海外フェスでは女性が肩車をされている姿をよく見かけるが、彼のプレイ中には肩車されている男性の姿も多かった。最後に披露した「Inspector Norse」では歌詞なんてないのにも関わらず、会場中がリズムに合わせて大熱唱。1時間という短いセットだったが、ライブ後にはまるでパンクバンドのギグで1時間モッシュピットにいたのかと思うような汗だくの男女がぞろぞろとステージを後にしていた。

そんなトッド・テリエが現在来日中とのこと。東京・大阪の2カ所でプレイするので、是非週末はこのディスコの波を体感して欲しい。

photo by Ai matsuuRa

本コラムの著者&カメラマンによる海外フェス情報ページ「Festival Junkie in the UK」が立ち上がったのでこちらも要チェック。単なるフェス情報だけでなく、オリジナルの写真や動画も公開。