<朝霧JAM>も終了し、フェスシーズンも一段落。そんな中、もう既に「来年はどのフェスに行こう?」なんて考えている気の早い方も多いのではないだろうか。そんなオフフェスシーズンにちらっと頭をよぎるのが、「海外フェス参加」。今年の春からQetic内でもたくさんの海外フェスレポートをお届けしたところ、「いつかは行ってみたい」、「行きたいけど、どうすればいいのか分からない」という声を多く頂いたので、今回は海外フェスの中でもダントツの規模と人気を誇る<グラストンベリー・フェスティバル>の魅力を紹介したい。
毎年6月下旬にイギリスで開催される<グラストンベリー・フェスティバル>。40年以上の歴史を誇り、未だに世界トップクラスの人気を誇る巨大なフェス。チケットに関しても年々獲得が難しくなっており、今月初旬に発売された来年度分の13万5000枚のチケットはわずか25分(過去最速)で完売した。そんな筆者自身も「グラストの魔法」に取り憑かれてしまったうちの1人(本フェスがきっかけで英国に移住)であり、あの空間を1人でも多くの日本人に味わって欲しいと心の底から思っているので、「ライネン、グラストデ、カンパイ!」という想いを込めて日本人がグラストンベリーを体験すべき理由10を一挙公開!
①世界最大規模! これぞまさにフェスティバル
Photo:The Telegraph
写真を見ると分かるように、もはや一つの街と呼べるほどの広さで開催されるのが<グラストンベリー>。ありとあらゆるところから四六時中音楽が聴こえてくる地上の楽園。とにかく会場の広さ、人の多さに圧倒されること間違いなし。これぞまさにフェスティバル!
②アーティストが多種多様で超豪華! 伝説も!
Jay Z – “Wonderwall/99 Problems”(Live at Glastonbury)
どこまでをステージとするかにもよるが、100近いステージがあると言われており、出演アーティストもDJやパフォーマーまで含めると1000組を超すと言われている。もちろん大きなステージに登場するのは超大物アーティストばかり。来年のヘッドライナーは既に決まっているとことで、「AC/DCが有力? プリンスのリベンジはもうない? オアシス再結成? ついにデヴィッドボウイ?」などと英国中が予想合戦を繰り広げている。とにかく<グラストンベリー>という空間だからこそのセットリストや伝説が観られることも多く、アーティストの思い入れも格別。動画は、オアシスのノエル・ギャラガーがジェイ・Zのヘッドライナー出演に苦言を呈した年に、「Wonderwall」を演奏しながら登場したジェイ・Z。
③世界中から集まるクレイジー&ピースフルな観客
世界中から音楽好きが集まるのが<グラストンベリー>の魅力。会場を歩いているときに、突然全力で泥に飛び込むお姉さん、40年前からずっと参加しているという90歳のパンクファッションのお爺さんというようなナイスガイたちに出くわした。さらに観客の中にセレブやアーティスト、さらにはロイヤルファミリーの姿を見かけるなんてことも。とにかく集まったクレイジーなのにピースフルな観客を眺めているだけで楽しい。
④超巨大なフジロック
日本を代表する音楽フェスティバル<フジロック>は、この<グラストンベリー>をモデルにして作られたと言われている。そういったこともあり、随所に<フジロック>で見かけたような光景を目にすることできる。「アヴァロン」というエリアもあったり、観客が放つ牧歌的な雰囲気もどこか苗場を思い出させてくれたり。
⑤日本を代表するアーティストも出演
Shibusashirazu Orchestara<Glastonbury 2002>
実は<グラストンベリー>には、これまでに日本のフェスシーンを代表するアーティストが多く出演している。渋さ知らズ、上原ひろみ、東京スカパラダイスオーケストラ、BOOM BOOM SATELITES、浅草ジンタ。そして今年はメインステージのオープニングアクトにタートルアイランドが大抜擢された。果たして来年以降はどの日本人アーティストが出演することになるのか?フェスの聖地で日本人が演奏する姿を是非見届けて欲しい。