【ポップもインディーも充実! 踊れるアイスランドのバンド】

■Boogie Trouble

踊れるアイスランドのバンドランキング勝手に1位受賞のディスコバンド。ホテルのラウンジ(4階)で行われたライブを観たのだが、途中から床が抜けるのではと心配するほどの盛り上がりを見せてくれた。まだ公式HPすらなく、デビューアルバム制作中とのことだが、Gossip(US)の巨漢ボーカルベスから刺を抜いたようなキュートなボーカル(褒めている)が世界を制す日は近い。

■Prins Póló

2009年からソロ活動を始めたシンガーソングライター。Skakkamanageというバンドでも活動している中堅アーティスト。服屋の店内で超満員のライブを観てからというもの、特徴的なアイスランド語の発音と刻みのいいリズムがもたらす中毒性にやられっぱなし。バンドでは馬の仮面、ソロでは王冠を被るのがトレードマーク。

■1860

2010年に結成されたインディーポップバンド。元々はサイドプロジェクトとして始められた活動がメイン活動になったという風変わりなバンド。「アイスランドのフリート・フォクシーズ」と称されており、地元ではメイン会場のライブで大いに観客を沸かすほどの人気っぷり。結成年が同じのオブ・モンスターズ・アンド・メンに続いて世界に飛び出しそうな予感がするインディーバンド。

■Hide Your Kids

フェスの公式紹介文にも「20代前半の5人組バンド」という一行しかない上に、英語でも情報もまだほとんど出ていないくらいの新人バンド。本屋の最上階で行われたライブに足を運んだのだが、これが大当たり。学生風の格好の5人が文化祭に出ているくらいの熱量で楽しそうに演奏している姿が印象的で、こういったアーティストがごろごろいるのがアイスランドの魅力だと改めて気付かせてくれたバンド。シンプルに気持ちよく踊らせてくれる活きのいい音楽。

次ページ:レゲエ、サイケ、ソウルにファンク? 懐の深いアイスランド音楽