アタシは現在看護師のバイトもしている。
一つはクリニック(うーん。もはや幽霊部員)。
二つ目は訪問看護(これは週一は行ってる)。
先日、二つ目の訪問看護先でおばあちゃんの全身清拭の場に居合わせたのだけれど、偶然そのおばあちゃんの机の上に私がよく行っていた銭湯の割引券が置いてあって、ぉおー。銭湯が好きなのか。
体を拭くタオルの温度をほんのすこーし上げてみよう。と思ってちょびっと熱めにしたらおばあちゃんすんごく喜んでくれたの。
きっとこのおばあちゃんは旦那さんと銭湯に行く時にロビーで待つ側の人ではなくて待っててもらう側だったんだと思う。
ほら、待つ側って湯冷めしちゃうからそんなに銭湯大好き‼️ってタイプじゃないと思う(笑)。
年末にほっこりした思い出。

私も銭湯が大好きなんだけれど、本当に疲れてる時は元カレ清水くんに家まで自転車で迎えに来てもらって自転車の後ろに乗ってそのまま小杉湯まで運んでもらう。
ぼーーっと高架下の行き交う人たちを見ながら駅のロータリーを通って帰りに太陽のラーメン食べたいなあ。なんて思ってればあっという間に小杉湯について「うん。そんじゃぁ適当に出るとき叫ぶわ」って言って別れる。
自分が気が済むまで入ったら「おい‼️‼️清水‼️出るよーッッ‼️」なんて風呂の中から叫ぶのですが毎回返事はなし(基本銭湯なんて常連はおばさんばかりで同世代の子は幾たびに見ない顔なので全く恥ずかしさはない。もはやこれくらいで恥ずかしかったら東京初期衝動はやってない)。
返事をしない本人は「恥ずかしいから反応したくない」と供述。
自分の気が済むまで入った身体はとてもポカポカであとは清水くんの自転車の後ろで爆睡しないように半分うたた寝してたら家に着く。
あの時間が本当に何よりも幸せすぎてこんな500円でこんなにも幸せになれるのなら本当はこんな東京になんて居なくてもいいのにな。って思う。
きっと東京から離れたらそれはそれで退屈だぁなんだぁって騒ぎ出すのが目に見えてるけど。
自分がおばあちゃんになってお風呂に入れなくて身体を老人ホームとかで拭かれている時、ふとそんな銭湯の思い出が脳裏によぎるのかなぁと思ったらなんだかちょっと幸せでした。

騎乗位を制する者は全てを制する column221227-sheena-4

今年は、20代ではじめてクリスマスや年末年始に仕事をしなかった年でした。
なんだかんだお金欲しさに毎年キャバクラや看護師の仕事をかわるがわるやっていた。
とにかく貯金が減るのが嫌で嫌で思考を停止させながらいつも働いていたよ。

18歳の頃に錦糸町のキャバクラで少しバイトしていた時、当時16歳くらいの年下の女の子が一緒のお店で働いていた(今思うと、いや今思い返さなくてもコレは完全アウトです)。
クリスマスの仕事終わりにその子がご飯に誘ってくれたとき「白子ポン酢食ってみ。めっちゃ美味いから」ってススメられて初めて食べた白子ポン酢とっても美味しかった。
あの時、私の中に白子ポン酢革命★が起きた。
あんな気持ち悪いもの年上の人や親、友達に「食ってみ。めっちゃ美味いから」なんて言われても食べないよ。
あの時、年下の不良娘にタメ語で朝方に白子ポン酢をススメられなければ食べなかった。
アタシのクリスマスの思い出は七面鳥やケーキ、イルミネーションなんかじゃなくて
白子ポン酢なんだ…‼️
クリスマスの思い出。

小学6年生くらいの時かな、親が離婚をした日に父親に兄とアタシがリビングに呼び出されて、離婚届を目の前に広げた父親に言われた捨て台詞が「人生こんなもんだよ」だった。
兄はあの日から父親を完全拒絶したけれど、アタシは「人生そんなもんならなんだか全部ちっぽけでいいね‼️‼️」と思って悲しいような嬉しいようなを初めて体験した。
小学6年生夏の思い出。

SNSも消して急に音信不通どこかに行方をくらませてしまう女友達や男友達。
実家も知らない無力な自分に落胆して「あ〜仲良しだと思ってたけれどそれほど知らなかったのかも」と悲しくなる瞬間。
あなたたちは今どこですか。
覚えてる?の冒頭でDMしてくれてもいいんだからいつでも。これは2年に1人程度の思い出。

まれちゃんと内見に行った時に姉妹ですか? と言われて2人して同時に「はい。そうです」と言ってそのまま内見に回り不動産屋も「たしかに〜目元が似てますねえ…! いやしかし、こんなに仲の良い姉妹がいるとは…‼️‼️」と永遠に騙されていたこと。
沖縄の海沿いを永遠に2人で吉田拓郎を爆音で流しながらドライブしたこと。
家に来るたびに「しーちゃんが好きそうなお茶を買ってきたの…」とか「しーちゃんが好きそうなグミを買ってきたの…」とか持ってくること。毎回なんでアタシは男の子に産まれてこれなかったんだろう。まれを傷つけるものや悲しませる苦しませる全てのものから守りたいと思う毎日や思い出。

すごく大雪の日にこれはこれは相合傘ができるチャンス!と思って駅のホームのゴミ箱に傘を突き刺し捨てて、迎えに来てくれた瞬間「傘を電車の中に忘れちゃいまして!」と言ったときに「そこのコンビニで買います?あ〜〜やっぱり喫茶店まで歩きましょう」と言ってもらえた大雪の思い出。

騎乗位を制する者は全てを制する column221227-sheena-2

毎年、月日を通していろんな思い出を積み重ねていく。
アタシにはいつも失敗と後悔がある。
だから幸せも愛も日々感じられるのだと思うし感じることができる。

この2022年はどうでしたか?
日々のニュースや生活はキツかったですか?
それとも何もずっと感じなかった?
或いは何も感じなかった?
それはそれでいいのです。
今年こそ死んでやると願い思いつつまた年を越してしまう。
そんなんでいいのです。
今日も100万回生きたねこを読む
もう生まれ変わらなくてもいいと思うくらい人や物語や生活や物をキチンと愛していこう
来年も再来年もできるだけこの先ずっと‼️

ps.
清水くんに私のどこが好きだったの!って聞いたら「人生で女性にはじめて騎乗位してもらって感動したんだ…だから…その…騎乗位だよ‼️‼️‼️」って言ってた。
きっと男を沼らせるナンチャラ★駆け引きテクニック‼️を永遠にやるよりより1発記憶に残る騎乗位でもぶっかましとけばいいと思うよ。
騎乗位を制する者は全てを制するんですから

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しーな

東京初期衝動歌手ギターしーなが、ゆるりとサイケな毎日をお送りいたします。

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