ジャマイカで毎年12月26日（ボクシングデーという祝日）に開催されるレゲエライブショー＜STING＞（スティング）。
サブタイトルは「The greatest one night reggae and dancehall show on earth」。「地球上で最も素晴らしいレゲエ・ダンスホールナイトショー」。
この＜STING＞が気になって現地に行ってみると、そこには思いもよらない光景が広がっていた。
まず、＜STING＞はジャマイカの首都キングストンの隣町ポートモアという場所で行われている。
広大な空き地のような場所に剥き出しの鉄枠で組まれたエントランス。来場者はここを通ってセキュリティチェックを受ける。
チケットの価格は一般は2,000ジャマイカドルで、約2,000円。6,000ジャマイカドルのVIPチケットというものも販売されており、最前列でライブを鑑賞できたり、駐車場と直結したバックステージの方から出入りできたりもする。
会場はエリアごとにフェンスで仕切られていて、セキュリティや警官などが警備にあたっている。
翌朝、日が昇るまで一晩中繰り広げられるライブショー。1アーティストにつき大体15分くらいの持ち時間で、次々と登場する。
オーディエンスは盛り上がりを声援やブブゼラなどで表現するのだが、時折「キューン！ キューン！」「パン！ パン！ パン！」と明らかに銃火器のような音を耳にする。
振り返ってみると……何かを打ち上げている？ ロケット花火のようだ。
日本でロケット花火を打ち上げるフェスはまず見られない。想像してみてほしい、1万人ほどが密集している場所でロケット花火……。
前述の通り全員がエントランスでセキュリティチェックを受けて入場している。会場内でも売られていたりもするのでジャマイカでは特に危険なものとされていない様子。
人々は自然と上手く避けており、怪我人が出たりしているのも見かけなかった。（ただ、みんな凄く煙たそうな顔をしていた。）
写真を撮ると戦場のように写る。
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