カリフォルニアから陸続きでそのままメキシコに行けると聞いた。

「じゃあ行ってみましょうか」とか言って、サンタモニカからメキシコを目指すことに。

まず、方角的に目指すのはサンディエゴ。フリーウェイをひたすら南に向かう。

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気持ち良い天気に、車内のBGMはケンドリック・ラマー。約3時間のドライブ。山間ののどかなエリアを通っていると思えば、急にラホーヤなどの海沿いに出たりもする。

「NO GUNS ALLOWED IN MEXICO」などの看板が道の脇に現れ出し、いよいよ国境に近づいてきた感じがしてきた。

「フリーウェイがそのままメキシコに繋がっていて、気づいたら行っちゃってたりするから注意」と聞いていて、気にしてはいたものの、不意にGoogleマップを見てほぼボーダー上にいることに気づく。

「もうボーダーっすよ!」「えっ!」

「左! 左!」と、「LAST USA TURN」になんとか滑り込み、フリーウェイを降りた。車のままメキシコに入るのは色々と面倒なことが多そうなのだ。

国境近くに車を停め、歩いてメキシコへ。回転扉をガラガラと回し、はいメキシコ。

「あ、これでもう入国?」

あっさりとしたボーダー越えではあるが、アメリカからメキシコに一歩踏み入れた瞬間から雰囲気がガラッと変わる。

道はガタガタになり、表記はスペイン語、建物や人の雰囲気、すぐそこに見えているアメリカとは経済から何から全てが違うのだとまざまざと感じる。

国境からタクシーで近くの街 ティファナへ。

外に見えるホコリっぽいような景色を楽しむこと15分。ティファナのメインストリートに到着。多くの観光客で賑わっていて、メキシコをアピールしている感じ。

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メインストリートを少し離れて、ティファナに暮らす人の生活が見えるような場所に行くと雰囲気がまた少し違った。たくさんの客で溢れるマーケットやバスストップ、当たり前に人が「暮らしている」。

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どこに行っても個人的に気になるのはスポーツ用品やスニーカーショップ。ラインナップや物価を見てまわる。国境の街ということで英語もドルも一応使えるが、そこはやはりスペイン語とペソでいきたいところ。

街の雑踏に混ざるように少し歩き回って、人々の様子や街が持つ雰囲気をチェック。そんなところで日も暮れてきて、約2時間のメキシコ滞在を終えることにし、また国境へ。アメリカへ戻るときはちゃんと入国審査がある。

タクシーを降りるときに満を持して言い放った「ムーチョ グラシアス!ビバ メヒコ!」に、ドライバーは真顔で「オッケー、バイバイ」。

また近いうちにメキシコに来ようと思う。首都のメキシコシティーやリゾートのカンクン、「死者の日」のお祭りにも行ってみたい。