LAが好きになってきた。
「ニューヨークの方が好きだな」と、数年前まで勝手に比べて思っていた。理由は、だだっ広くてなんとなく「暇」だなと感じていただけのことだった。「暇」だったのは、自分でやるべきこと、行くべきところを見つけられていないだけだった。
LAへは羽田空港から就航しているアメリカン航空の直行便AA26が便利。16:20に出発し、同日10:40に到着するという点も好みで、ここ数回はこれを使っている。
約10時間のフライトを終えて、ロサンゼルス国際空港(LAX)に到着。Uberを使ってシティへ移動。
整備されたパームツリーが立ち並ぶ街並み。気候も最高で、到着した日も快晴で気温は25度を超えるほど。日差しが暑いくらいの陽気だった。
ストリートファッションのショップが並ぶフェアファックス通りをチェック。
その中にはSupremeのショップもあり、LAを訪れた際はチェックしたりしている。この日もショップは人だかりで、みんな目当てのアイテムを見に来ていて、情報交換などの会話が交わされていた。
キッズたちも集まっていて、話を聞いているとこの日から春休みだという。
15歳だというそのキッズは、話ながらしきりにiPhoneを気にしていて、聞くとママとチャットをしているとこのこと。周りもはやし立てて、「ちょっとママとのチャットを見せろよ」とかからかっていたそのとき、ママからFaceTimeの着信が。
キッズが出ようとしたとき、ショップのスタッフが言った。「ママからのFaceTimeに女の子が出たら面白いんじゃない?」
キッズからiPhoneをひょいっと取り、そこに居合わせた女の子に渡し、その女の子もノリノリで「ハロー♪」とFaceTimeに出る。
キッズが慌てて、「やめてよ!ママだよ!」と取り返す。「あはははは、ごめんごめん笑」と、みんなが笑顔。
年齢も人種も立場も超えて、同じ趣向を持つ人たちが簡単に打ち解ける、日本ではあまり見られない面白い時間をいきなり過ごすことが出来て、こっちに来たことを実感する。
とりあえずお腹が減った。
美味しいと聞いていたフードトラックのお店「フリーレンジ」がお隣のカルバーシティに出店しているとの情報をキャッチ。現場に急行する。
一押しのチキンバーガーを注文。
ジューシーなチキンとフレッシュな野菜、バジルの香味もうまく絡んだ絶品をコーラで流し込む。
美味い!
ここからカリフォルニアでの日々がスタートする。
つづく