暖かかった7月と8月も過ぎ、涼しく、肌寒い日も出てきた9月。
知り合いのガシーからWhatsAppに連絡が入った。
「よー、ブラザー、娘のクリステニングの写真を撮ってほしいんや」
クリステニング??
“クリステニング”はキリスト教の洗礼。
この子をこれからクリスチャンとして育てるという入信の儀式を行うのである。
もちろん「オッケー、やるよ」ってことでその日がやってきた。
ノースロンドンの街 ウェンブリーの教会に到着すると既にご家族が集まっている。
家族10人くらいの日本でいう七五三くらいの雰囲気かなと思っていたのだが、一族の皆さん30~40人が教会に集結。
え。。。。
写真撮影をしてほしいと頼まれることが多くなってきたこの頃なのだが、これは初めてのケース。緊張してきた。。。
司祭によって進められていく洗礼式。
洗礼の儀式は、体を水に浸けることで完了する。今回のような赤ちゃんの場合は頭に水をかける。
洗礼を受けたアシャーナちゃん。涙でOKサイン。
と、こちらもなんとかやり切ったぞとホッとしたところで、「この後はパーティーもあるからそっちも頼めるかな」とガシー。
オ、オッケー。。。
一同が隣のホールに移動してパーティー。DJもいてレゲエなどがプレイされている。
式からの披露宴というわけだ。
食事とご歓談タイムがあって、最後は家族からの挨拶。「えー、この度はお忙しいところを孫娘のアシャーナのためにお集まりいただきありがとうございます。」とガシーの父ちゃんが挨拶。続いてガシーも挨拶。
ここからだった。
ガシーの父ちゃんが「とまあこんな感じですが、何か一言いただける方はいらっしゃいますか?」と声をかけた途端に人が前に出て来て、「おめでとう!」「アシャーナの健やかな成長を願ってるわ!」とお祝いの言葉を述べていく。
アシャーナちゃんと家族のことをみんなで祝うのは素晴らしいことなのだが、祝辞が続くこと10人ほど。な、長い。。。
父ちゃんは自分にも気を回してくれて、「よー、お前も飯食ってけよ。飲んでるのか?」て何度も声をかけてくれていた。
最初は遠慮していたのだが、やっぱりいただくことに。ジャークチキンのプレート。凄く美味しかった。
アシャーナちゃんの洗礼とそれを祝うパーティーに一族みんなが顔を合わせ、ハグで挨拶、近況を報告し合う愛に溢れたイベント。感動した。
なかなか出来ない経験をした。
つづく