その刺激、4次元級！アトラクションシアター4DX体験レポ

12月2日より、ユナイテッド・シネマグループの映画館7館にて、最新鋭の『体感（4D）型アトラクションシアター4DX』がオープンします。近年、映画をさらに楽しめるサービスとして3D作品が増えている一方、また違った臨場感を求める手法として、4Dというサービスが注目されていますが、そもそも4Dとはどのようなものなのでしょうか？　今回は、今回導入の対象となっているユナイテッド・シネマとしまえんで、前日に行われた内覧会での体験なども交え、4D、4DXを紹介していきます。

3Dとは“Three Dimension”、つまり3次元を示し、平面の映像に奥行き感を与える要素を示しています。これに対し4Dは、それとは別のさらに新しい次元定義を行ったものです。若干説明が難しくなってしまいましたが、映画館で話題となっている4Dとは、3Dとはまた違う新たな要素を追加することで、より映像の臨場感を味わえることを目指して作られたものです。映画のシーンに合わせた感覚を体感できるのが最大の特徴であり、シートが動いたり、冷たさ、暖かさ、香りや煙など、まるでそこにいるかのような感覚を受けたりするもので、映像の中にある空気感や臨場感をリアルに追求したものといえます。

今回紹介する4DXは、韓国のCJ 4DPLEX社が開発した、体感型を演出するための劇場上映システムとのことを指します。2009年から提供が開始され、日本では2013年に初めて導入されました。当初は9種類のエフェクトが臨場感を作るための要素として組み込まれていましたが、今回導入される最新システムはバージョンアップされ、雨、香り、フラッシュ、泡、煙、風、エアー、モーション、ミスト、嵐、雪と、11種類のエフェクトが組み込まれており、抜群の臨場感を醸し出しています。

また、今回のオープンに伴い、この4DXの魅力を最大限に体感してもらうべく、「4DXのエフェクトを前提に製作されたムービー」の『ボクソール☆ライドショー　〜恐怖の廃校脱出！〜』が、来年の1月16日（土）より4DXシアターにて公開されます。これはあるいわくつきの廃校に訪れ、実況を行おうとしたJKアイドルの女の子3人組が遭遇した恐怖体験を、POV（主観視点で撮る映画）にて描いたホラー作品。

『ボクソール☆ライドショー　〜恐怖の廃校脱出！〜』予告編

公開を前に、私もこの映画の観覧にて4DXを体験してまいりました。感想としては、とにかく座席が動く、動く！　安全性は十分考慮された上で、前後、左右、上下と、映像に合わせて結構激しく動きます。また、単に動くだけでなく、シチュエーションに合わせた、例えば左右という感覚など、映像に合わせた動作が細かく表現され、臨場感は抜群。

背もたれ、座面、ふくらはぎ、足の下などを振動で絶妙に刺激、単にタイミングによって揺れるだけでなく、シチュエーションに合わせ細やかに表現が行われているのには、思わず脱帽です。そのほかにも座席後頭部側からの音、圧搾空気の流れなど様々な場面に合わせた、バラエティに富んだエフェクトが実感できます。雨はなんと、本物の水滴が結構しっかりと降ってきますが、「濡れるのは勘弁」と考えられる方もご安心を。座席に「water on／off」のスイッチが設けられており、濡れたくないと希望される方は雨エフェクトをキャンセルできるようになっております。

なお劇場では、オープニングに伴い特別上映として、近年話題となった映画『ジュラシック・ワールド』『パシフィック・リム』『マッド・マックス／怒りのデス・ロード』『ベイマックス』の4作品を、4DXにて来年1月1日（金）まで公開。さらに12月4日（金）には『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』、そして12月18日（金）には、いよいよ公開される『スター・ウォーズ／フォースの覚醒』もこのサービスにて公開されます。遊園地のアトラクションや、映画の観覧では物足りなくなった方も、新たな刺激を受けることは間違いなし。是非この機会に一度、この新たな感覚を体験してみてはいかがでしょうか。

「スター・ウォーズ／フォースの覚醒」予告編