マスカ~! インド、フタタビ、イキタイ! 選りすぐりのインド映画4本「ボリウッド4」が幕開け、そのうちの3作品が公開。そしていよいよ、待望の『きっと、うまくいく』が5月18日(土)より公開となります! 私、新人宣伝マン・カセのボリウッド漬けの日々も、あと少しで終わりか~。いやいや、終われませんよ! まだまだ皆さんにボリウッド映画の魅力を伝えていきますっ! 前回は、「ボリウッドとは何か?」について、少しずつご紹介していきました。今回は、ドタバタ奮闘したインド取材の最終日を振り返ります。

最終日の朝、それまでの疲れを引きずりつつ、しかし、どこからか湧いてくるボリウッドパワーに漲っていた私がいました。現地の新聞をチェキしながらホテルの朝食を食べていると、「んん!? ス、スピルバーグ!」。なんと、皆さんご存じ、あのスピルバーグ監督の写真が「I just loved 3idiots and Awaara」という見出しとともに、インドの新聞に載っているではないか! どうやら、同じ時期に彼もムンバイを訪れていたとか。そして、「ボリウッド4」のイチオシ作品『きっと、うまくいく』(原題:3idiots)が大好きだとコメントしたということでした。これはなんという偶然! 取材陣一同テンションが上がり、最終日にして、何か奇跡が起こる予感☆

そんな希望に満ち溢れたスタートを切った、インド取材最終日をレポート! 最後はナンバル1尽くしです! ※ナンバル1=ヒンディー語訛りの英語。ナンバー1で意味。)

目次:
1. ボリウッドナンバル1のスケール! 「リライアンス・ビッグ・エンターテイメント」のスタジオ潜入!
2. ま、まさかの世界ナンバル1女神降臨!
3. ボリウッドナンバル1監督にギリギリインタビュー!

1. ボリウッドナンバル1のスケール! 「リライアンス・ビッグ・エンターテイメント」のスタジオ潜入!

最初に向かった先は、ムンバイ一広いといわれている「リライアンス・ビッグ・エンターテイメント」のスタジオ。

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入り口にそびえたつ門が眩しい~!!

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門からスタジオまでの間にも、様々なセットがたくさんありました!

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巨大なセットがいくつもある広大な敷地の隣はスラム街。インドの格差社会を目の当たりにする。

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門をくぐって、車を走らせること約5分。やっと到着!デカイ!

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ここで、インド最高峰のボリウッド映画たちが生まれるのですよ! スゴイ!! そのスケールの大きさに圧倒されつつ、いよいよスタジオの中へ・・・! そこでは、「ボリウッド4」にも出演中の大スターが主演の新作『zanjeeer!』の撮影準備をしていました。まるでマハラジャの宮殿のようなセット! 淡いグリーンやピンク、パープルという色使いで、ちょっとファンタジックな感じもしつつ、煌びやかな豪華さもあります。主演俳優の登場を待機しているダンサー、エキストラ、刻々と作業を進めるスタッフ。みんなの表情がとても生き生きしていて、ボリウッド映画のパワーはここから生まれているのか! と納得。

残念ながらスタジオ内の撮影は禁止ということでしたが、「今日はツイているし、何かあるかも!」と突撃交渉開始!!!

まずは、カメラマンらしきおじさんに「写真を撮ってもいい?」と尋ねてみました! すると、「ダメだよ。でもあの人が監督だから、聞いてみたらどうだ?」と可能性を残した返事。今日はイケるかも! と期待しつつ、監督らしき女性を直撃!

カセ 「写真撮ってもいい?」

監督 「いいわよ。」

カセ 「えっ!?」

監督 「撮影が終わったらね。」

カセ 「いつ終わるの?」

監督 「来週よ。」

カセ 「・・・(もう帰ってるわ!)」

ということで、やはりNGでした。ガッカリしながらフラフラしていると・・・いきなり大音量で音楽が流れ始めビックリ!そして小さい体の男性ダンサーがひとり、ノリノリで踊り出したのです! キレのある動き、ステップ、輝く笑顔! 隣の人と会話できないくらいの爆音に負けないほど、自身満々に踊り続けていました。その小さい体から発せられるエネルギーに、誰もが釘付け! 今まで画面でしか観たことのなかったボリウッド映画の世界を肌で感じ、興奮し続けていた私がいたのでした!

2. ま、まさかの世界ナンバル1女神降臨!

そろそろスタジオは離れ、本日のメインであり、インド取材最後の項目となる、『きっと、うまくいく』ヒラニ監督のもとへ行く時間。が、しかし・・・ちょっと待った! なにやら、「ボリウッド4」の『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』にも出演中の超絶美人女優プリヤンカー・チョプラへの取材ができることに! それを聞いた一同は歓喜!

プリヤンカー・チョプラといえば、2000年のミス・ワールドに輝いた、まさに世界ナンバル1の絶世の美女なのです! 女優の他に、モデルやシンガーソングライターとしても活躍! なんと、レディ・ガガをマネージメントしているアトムファクトリーが、彼女のマネージメントを担当しているのです。今年には、ウィル・アイ・アムとのコラボも果たしている! べっぴんぶりをご堪能あれ!

Priyanka Chopra – In My City ft. will.i.am

そんな彼女に会えるという突然の事態に、取材陣はソワソワし始める。取材時間もかなり限られるとのことだったので、ああでもないこうでもないと質問内容をみんなで考え、作戦会議が始まりました!そしてある人は、万が一のため、プリヤンカーのために用意しておいたプレゼントをバスへ取りに行くのです。(万が一が本当に叶った!)それぞれが、いつ“その時”がきてもいいように準備を整え始めました…。

どのくらい待ったのでしょうか。プリヤンカーは、先ほど我々が見学したスタジオで撮影中…。おそらく2時間以上は待ったのでは?? 確実に、この後予定しているヒラニ監督取材には遅刻決定です。「やばい!どうするの!?」と初めてのインド取材に戸惑う私。スケジュールなんてものはない! これがインド式なのです! そうこうしていると、プリヤンカーの撮影が終わったという情報が入ってきました。いよいよ取材部屋へ案内され、緊張感MAX!!

[twocol_one]【インド取材レポ②】日本よ、これがボリウッド流取材方法だ!~ドタバタ最終日を振り返る~ news130515_bollywood_6-e1368699955746

プリヤンカー待機中。わくわく、そわそわ。

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この部屋でも長~いこと待機…。刻一刻とその時は迫る!

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と、ここで急展開! 「これ以上待っていたら、ヒラニ監督の取材も出来なくなっちゃう。カセさん、行きましょう!」と。「はい!(プ、プリヤンカ~さようなら~!!!)」と答える私。そう、女神は私のもとへ舞い降りて来なかったのでした…。

しかし、残った取材陣のプリヤンカーインタビューは成功! たった5分ではあるが、限りなく奇跡に近い! 世界“ナンバル1”の美貌を誇るボリウッド女優プリヤンカー・チョプラのインタビューを紹介!!

――このたび日本で 『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』がリリースされますが、日本のファンへ一言メッセージを。

私は『DON』が大好きです。ベルリンでの撮影はとても素晴らしかったわ! 私たちと同じように、ぜひ日本の皆さんにも『DON』を楽しんで頂きたいです。『DON2』は世界各国で上映され、そして気に入ってもらえています。日本も、インドと同じように素晴らしいアクション映画がたくさんあると聞いています。そんな日本のみなさんにも気に入ってもらえると思います。

――『DON2』でロマを演じた経験はいかがでしたか?

私にとって初めてのアクション映画でした。ワクワクしながらアクションに挑戦でき、とても楽しい経験になりました。そして、悪女を演じるより、毅然とした女刑事を演じることができたのも、幸せだったし楽しかったわ。

新作撮影の合間を縫って取材を受けてくれたプリヤンカー。ボリウッド映画界で、新作の情報が漏れてしまうことは御法度。(だからスタジオ撮影も出来なかったのです。)しかし、実はコレ、新作の衣装なんです! とても美しい~! 待った甲斐がありました! ありがとう、プリヤンカー!(いい匂いがしたらしいです。私も嗅ぎたかったよ~!)