「ヘルター・スケルター」や「リバーズ・エッジ」など、80年代~90年代にかけて時代を代表する多くの人気作を手掛け、今なお熱狂的な支持を受ける漫画家・岡崎京子が1994年に発表した「チワワちゃん」。

時代を超えて愛される傑作青春物語が、若手実力派キャストと弱冠26歳の新鋭・二宮健監督により新たな青春のバイブル、映画『チワワちゃん』として2019年1月18日(金)に公開!

映画「チワワちゃん」

SNSが普及した現代の東京。ありったけの若さを謳歌する男女のグループ。そのマスコット的存在だった“チワワちゃん”が、ある日バラバラ遺体となって発見された。残された仲間たちが集まり、それぞれがチワワとの思い出を語りだすが、分かったことは誰もチワワの本名も境遇も本性も知らないままバカ騒ぎしたり、恋愛したり、エッチしたりしていたということだった……。

チワワちゃんを取り囲む若者たちの回想を軸に進む本作。主人公のミキ役には、『愛の渦』(2014)のヒロインで注目を浴び、以後、実力派若手女優として数々の作品に出演し続けている門脇 麦。

チワワちゃんの元カレ・ヨシダ役には若手最注目俳優の成田 凌、ヨシダの親友カツオ役には2017年に俳優デビューを果たし既に注目作品に引っ張りだこの寛 一 郎、チワワちゃんの親友ユミ役には、同年代女性から支持されモデル・女優として活躍する玉城ティナ、チワワちゃん役には新人ながら大抜擢された吉田志織、さらにチワワちゃんに想いを寄せるナガイ役には、映画・TV・舞台と幅広く活動している村上虹郎と20代の実力派俳優が集結し、等身大の若者を熱演しています。

何故いま岡崎京子の名作「チワワちゃん」を映画化したのか、20代の二宮健監督が語る film181227-chiwawa-movie-2-1200x800

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今なぜ、20代の二宮健監督が「チワワちゃん」を映画化したのか

2016年、プロデューサーの岡田真は、二宮健監督が大阪芸術大学の卒業制作で製作した『SLUM-POLIS』を映画館で観て、「エンターテインメントを目指す若手監督の作品と久しぶりに出会った」と言います。そして、たまたまロビーにいた二宮監督に、「何か一緒にやりたいね」と声をかけました。オリジナル脚本の候補もありましたが、岡田が「原作物なら何がやりたい?」と聞いたところ、二宮監督は「岡崎京子さんの『チワワちゃん』」と即答しました。

実は二宮監督は、20代のうちに「チワワちゃん」を自分の手で映画化することを目標として掲げていたのです。「初めて『チワワちゃん』を読んだのは、大阪から上京してきた22歳の頃でした。東京でもっと大きな規模で映画を撮るつもりが、いろんなことがうまくいかなくて、自分って何が作りたかったんだっけと、原点に立ち返った時です」と、二宮監督は振り返ります。「たった34ページに描ききられた青春の群像劇が衝撃的でした。何かを乗り越えようとあがく登場人物たちに自分が重なり、読み終わった瞬間に、これを映画化するぞと決めていました」ともコメントしています。

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なぜ20代の二宮監督が、岡崎京子作品を? と疑問を抱いた岡田でしたが、「青春の爆発と終わりに対する覚悟を描いた作品だから」と聞いて、まさに青春の終わりを駆け抜けようとしている彼が撮るべき作品だと同感し、プロジェクトをスタートさせたそうです。

『チワワちゃん』の先に監督が見つめるもの

 20代のうちに「チワワちゃん」を自分の手で映画化することを目標として掲げていた監督は、平成の終わりに目標を達成しました。そのことについて監督は、「強く願えば、実現するということを感じました。完成後に、岡崎先生を招いて『チワワちゃん』の上映会をしました。もちろんとても緊張しましたが、同時にこんなスペシャルな時間を送れて、自分は本当に幸せ者だなとも思いました」とその喜びを率直に語りました。

そして次の目標については「“チワワちゃん“を経て、自分の興味が、『自己実現』から『社会との交わり方』に移行しているような気がします。自分がただこういうことしたい!ではなく、今自分が社会全体に向けてやるべきことは何なのか、という探究です。今はそれを考えるのがとても楽しいですし、新しいスタートラインに立ったような気持ちです」という意外なものでした。

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90年代のアイコンである岡崎京子の原作を、作品に惚れ込み、実写化を目標に生きてきた平成生まれの監督が実写化した本作。弱冠27歳の二宮健監督が“今”の物語として生まれ変わらせた映画『チワワちゃん』と二宮健の次なる表現活動に注目です!!

『チワワちゃん』

2019年1月18日(金) 全国ロードショー!

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門脇 麦
成田 凌 寛 一 郎、玉城ティナ 吉田志織/村上虹郎
仲万美 古川琴音 篠原悠伸 上遠野太洸 松本妃代 松本穂香/成河
栗山千明(友情出演)/浅野忠信

■監督・脚本:二宮 健 
■原作「チワワちゃん」岡崎京子著(KADOKAWA刊)
■主題歌:Have a Nice Day!”僕らの時代“ ©ASOBiZM 
■挿入歌:Pale Waves”Television Romance”©Kobalt Music Publising Ltd ©2017Dirty Hit
■製作「チワワちゃん」製作委員会 企画 東映ビデオ 
■企画協力:KADOKAWA 
■制作プロダクション:ギークサイト 
■配給:KADOKAWA R-15

2019年/日本/カラー/シネマスコープ/ DCP 5.1ch/104分   ©2019『チワワちゃん』製作委員会

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