村上春樹の短編を映画化した濱⼝⻯介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』が、第94回アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した。日本の作品が国際長編映画賞(旧称:外国語映画賞)を受賞したのは滝田洋二郎監督『おくりびと』以来13年ぶりのこと。ノミネートは是枝裕和監督作『万引き家族』以来3年ぶりとなる。

本作は作品賞、監督賞、脚色賞、国際⻑編映画賞の全4部門にノミネートされており、日本映画が複数の部門にノミネートされるのは、1986年第58回の黒澤明監督作『乱』以来のこと。さらなる受賞に期待がふくらむ。

濱口監督 受賞コメント

Thank you very much. Ohh..Here the Oscar.
アカデミーの皆さまへ感謝いたします。
ヤヌスフィルムとサイドショウとワーナーメディア150とシネティック、

この映画をアメリカに持ってきてくれてありがとう。
ここにいる出演者のみなさんに感謝します。
⻄島秀俊さん、岡田将生さん、霧島れいかさん、

パク・ユリムさん、ジン・デヨンさん、アン・フィテさん、ソニア・ユアンさんおめでとうございます!
また、ここに来れなかった出演者のみなさんにも感謝します。
特に赤いSAAB900を見事に運転してくれた三浦透子さんに感謝します!みなさん獲りました!

世界中で90以上の賞を受賞

本作は、これまでに第74回カンヌ国際映画祭にて日本映画初の脚本賞を含む4冠を受賞したのち、ゴールデングローブ賞非英語映画賞、インディペンデント・スピリット賞国際映画賞、クリティクス・チョイス・アワード(放送映画批評家協会賞)外国語映画賞、ニューヨーク映画批評家協会賞作品賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞作品賞・脚本賞・監督賞次点、ボストン映画批評家協会賞にて西島秀俊の最優秀男優賞を含む4冠、米批評家協会賞では作品賞とアジア初・主演男優賞を含む主要4部門での受賞など、世界中で90以上の賞を受賞。

イギリスでは、第75回英国アカデミー賞(BAFTA)で、非英語映画賞を受賞。第42回ロンドン映画批評家協会賞では、日本映画として初めての脚本賞受賞、さらに外国語映画賞は周防正行監督の『Shall we ダンス?』(96年)以来のダブル受賞を果たした。オーストラリア・アカデミー賞では最優秀アジア映画賞を受賞、韓国では去年12月23日の上映以来、観客動員数5万人を突破(1/31時点)するなど世界各国から高い注目を集めている。

そのほか、2021年末には国内外のメディアが選ぶ、2021年ベスト作品でも次々上位にランクイン。主演の西島秀俊は〈New York Times〉、〈VanityFair〉、〈SlantMagazine〉にてベストパフォーマーのひとりに選出されており、〈TheFilmStage〉では1位を獲得。共演の三浦透子も同じ〈TheFilmStage〉でベストパフォーマー12位に選ばれているほか、イギリス版VOGUEでは今注目の25人のひとりに選出されるなど、本作キャストにも世界中から注目が集まっている。

カンヌ国際映画祭 全4冠!映画『ドライブ・マイ・カー』90秒予告

『ドライブ・マイ・カー』ストーリー

妻との記憶が刻まれた車。孤独な二人が辿りつく場所──。俳優であり演出家の家福は、愛する妻と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。2年後、演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。行き場のない喪失を抱えて生きる家福は、みさきと過ごすなかであることに気づかされていく──。

『ドライブ・マイ・カー』

ドライブ・マイ・カー

全国超ロングラン上映中!

『ドライブ・マイ・カー』がアカデミー賞国際長編映画賞を受賞|滝田洋二郎監督『おくりびと』以来13年ぶり(受賞コメントあり) film220328-drivemycar-2

西島秀俊

三浦透子 霧島れいか

パク・ユリム ジン・デヨン ソニア・ユアン

ペリー・ディゾン アン・フィテ 安部聡子

岡田将生

原作:村上春樹「ドライブ・マイ・カー」(短編小説集「女のいない男たち」所収/文春文庫刊)

監督:濱口竜介 脚本:濱口竜介 大江崇允 音楽:石橋英子

製作:『ドライブ・マイ・カー』製作委員会 製作幹事:カルチュア・エンタテインメント、ビターズ・エンド

制作プロダクション:C&Iエンタテインメント 配給:ビターズ・エンド

(C)2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会

2021/日本/1.85:1/179分/PG-12

公式サイト dmc.bitters.co.jp

(C)2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会

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