アンダーグラウンドシーンを牽引するオルタナティブロックバンド・GEZAN初のドキュメンタリー映画『Tribe Called Discord:Documentary of GEZAN』劇場公開初日から5日連続で開催された劇場イベントのレポートが到着した。
『Tribe Called Discord:Documentary of GEZAN』
劇場公開初日|前代未聞の“投げ銭上映”
映画公開初日は、GEZANの彼らが主催するイベント<全感覚祭>のスタイルとシンクロさせ、前代未聞の“投げ銭”方式での上映が事前にアナウンスされていた。
当日は上映前にチケット代金を頂戴せず、上映終了後に神谷亮佑監督の舞台挨拶が実施され、舞台挨拶終了後、劇場出口に立っている“投げ銭箱”を持った監督に、映画への満足度、評価で金額を設定して直接投げ銭するという形式になっていた。
朝10:00より劇場で座席指定券の配布開始。配布直後はなかなか座席が埋まらず不安もよぎったが、夕方になると続々と席が埋まり始め、20:40の開映時間には満席御礼となった。
上映前から劇場ロビーには初日を迎え、緊張感を漂わせた神谷亮佑監督とGEZANのメンバーの姿が、彼らも観客と一緒に初回上映を鑑賞することに。そして大きな拍手の中、無事上映が終了。
初日舞台挨拶には神谷亮佑監督、GEZANよりイーグル・タカ、カルロス尾崎、石原ロスカル。そしてプロデューサーのカンパニー松尾も登場し、初日を迎えた事への喜びと感謝を口々に話した。
中でも初監督作品となった神谷亮佑監督は涙を流し、思いの丈を語った。舞台挨拶後には観客が次々に“投げ銭”を投入。投げ銭箱には万札も投入される状況に。
さらにその後のサイン会では観客が監督、GEZANメンバーに直接感想を伝え、サインを求める列は切れる事はなかった。明日からが通常上映。いよいよこの映画の真価が問われるのだと、一同手綱を締めながらも、この日ばかりは公開初日の多幸感に浸っていた。
劇場公開2日目|通常料金での初の上映
劇場公開2日目は、通常料金での初の上映。
いよいよこの日からが本番と一同気合を入れ直し、チケットの売れ行きを見つめていたが、蓋を開けてみれば2日目も開映時には満席と相成った。
この日も上映前のロビーには神谷亮佑監督とGEZANのメンバーの姿があり、昨日の初日同様に観客とともに鑑賞。
そしてこの日も大拍手の中で上映が終了し、舞台挨拶には神谷亮佑監督と GEZANよりイーグル・タカが登場。和やかな雰囲気の中、映画に込めた想いや、アメリカで体験したリアルな日常のことなど時に真面目に、時に劇場内が笑いに包まれるといった和やかな雰囲気の中で終了した。
この日もその後のサイン会では直接感想を伝えたいといった観客の列がしばらく途切れる事がなかった。
劇場公開3日目|カルロスにとって、監督は「中1の弟と中3の兄」のような関係
劇場公開3日目は日曜日。レイトショーでは一番集客が難しいとされている曜日ではあったが、心配を他所に開映時にはほぼ満席の状態に。この日も上映前のロビーには神谷亮佑監督とGEZANのメンバーの姿があり、観客と共に3日連続の鑑賞。
そしてこの日も大拍手の中で上映が終了。舞台挨拶には神谷亮佑監督と、GEZANより石原ロスカルが登場。
パンフレットに掲載されている「神谷監督によるアメリカツアー日記」の中でもっとも名前が挙がるというロスカルだけあって、2人の信頼関係には強いものが感じられた。それもその筈、神谷監督はロスカルがGEZANに加入する前から加入までの姿を撮影していたのだ。
ロスカルにとっては何でも話せる良き兄、「高1の弟と高3の兄」では無く、あくまでも「中1の弟と中3の兄」のような関係との事だった。ロスカルにとって、アメリカツアーも神谷監督が同行するという安心感は大変重要な要素だったようだ。
劇場公開4日目|神谷亮佑監督「今日はちょっとバッドに入ってしまって…」
劇場公開4日目はメンズデーで男性は1,100円の月曜日。割引があるとは言え、初の“ド平日”の夜と言う事で再び不安がよぎったが、開映時にはほぼ満席状態に。そしてこの日も神谷亮佑監督とGEZANのメンバーは劇場での映画鑑賞。
この日は上映終了後に神谷亮佑監督とカルロス尾崎が登場。
しかしこれまでの3日間とは様子が異なり、監督自ら「今日はちょっとバッドに入ってしまって…」と切り出し、自らの作品でも観る度に違う感情が沸き上がることを説明した。
その後のトークではカルロスがアメリカツアーを経てGEZANに生じた変化や、それらを経てバンドが表現したい事など観客への質問にも丁寧に答えながら真摯に話した。
その後のサイン会も無事に終了したが、翌日に控えたGEZANメンバー全員登壇での330席、スクリーン1での上映に果たしてどれくらいのお客様が来てくれるかという不安が高まり始めた。
劇場公開5日目|GEZANメンバー勢揃いとなった最終日
そして迎えた劇場公開5日目は遂にマヒトゥ・ザ・ピーポー(以下、マヒト)が初登場となった。
GEZANのメンバー全員と神谷亮佑監督の舞台挨拶付きの上映で、330席ある大スクリーンでの上映。
シネマートデイの割引で入場料金は1,000円均一のため、それも武器に朝からSNSを駆使して神谷監督、メンバー、カンパニー松尾プロデューサーが来場の呼びかけ、その甲斐あって続々と座席が埋まりはじめ、開映時には、ほぼ満席状態に。
この日も神谷亮佑監督とGEZANのメンバーは上映前のロビーに姿を現し、結局5日連続の鑑賞となった。上映終了後に割れん ばかりの大拍手の中、遂にGEZAN全員と神谷亮佑監督が登壇。
さらに自らチケットを購入し来場していたプロデューサーのカンパニー松尾さんも登壇し、正に全員集合での舞台挨拶となりました。初日から不在だったマヒトがこの4日間で、他のメンバーと監督のトーク術が向上している事を指摘するも、監督、GEZANメンバーはようやくマヒトと共に舞台挨拶が出来ることが嬉しそうな様子。
そして、マヒトが映画やバンド活動、全感覚祭に込めた熱い想いをじっくりと語った。きっと客席の観客にはしっかりと届いた筈だ。サイン会は長蛇の列となり、深夜になっても暫く列が途切れる事はなかった。
映画公開を記念して、追加イベントの開催も
また今回、『Tribe Called Discord:Documentary of GEZAN』の公開を記念して、シネマート新宿にて追加イベントの開催が決まった。
7月2日(火)から4日(木)の期間中には、各日上映後にトークイベントが実施され、映画監督・川口潤、コピーライター・阿部広太郎が出席する。また、神谷亮佑監督は連日参加し、GEZANは最終日に登場する予定だ。
そしてイベント最終日となる7月4日(木)にはリピーター割引もあるため、連日で参加もしやすくなっている。
またシネマート新宿7階ロビーにて、<GEZAN×池野詩織写真展>が上映期間中開催されることがアナウンスされた。こちらもぜひ足を運んでみてほしい。
『Tribe Callerd Discord:Documentary of GEZAN』予告編
INFORMATION
Tribe Called Discord:Documentary of GEZAN
2019.06.21(金)
監督:神谷亮佑
プロデューサー:カンパニー松尾
主演:GEZAN(マヒトゥ・ザ・ピーポー、イーグル・タカ、カルロス尾崎、石原ロスカル)、神谷亮佑
キャスト:青葉市子、 テニスコーツ、原田郁子、THE NOVEMBERS、行松陽介、UC EAST、imai、踊ってばかりの国、HIMO、呂布カルマ、やっほー、他
製作:十三月
音楽:マヒトゥ・ザ・ピーポー
配給・宣伝:SPACE SHOWER FILMS
©︎2019 十三月/SPACE SHOWER FILMS
特設サイト
EVENT INFORMATION
Tribe Called Discord:Documentary of GEZAN 追加イベント
シネマート新宿
2019.07.02(火)スクリーン2|20:55の回上映後
ゲスト:川口潤(映画監督)× 神谷亮佑監督
料金:通常料金
※6/30(日)0:00よりシネマート新宿オンライン、オープンより劇場窓口にて販売開始
2019.07.03(水)スクリーン2|20:55の回上映後
ゲスト:阿部広太郎(コピーライター)× 神谷亮佑監督
料金:通常料金 ※レディースデイで女性は1,100円!
※7/1(月)0:00よりシネマート新宿オンライン、オープンより劇場窓口にて販売開始
2019.07.04(木)21:05の回上映後
ゲスト:GEZAN×神谷亮佑監督
劇場:スクリーン1
料金:通常料金 ※特別リピーター割引あり!
☆新宿上映最終日記念リピーター割引実施!
<GEZAN×池野詩織写真展>
2019.07.04(木)まで
場所:7階ロビー
料金:無料
【お問い合わせ】シネマート新宿(TEL:03-5369-2831)
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