マヒトゥ・ザ・ピーポーが監督・脚本を務める2022年公開予定の映画『i ai(アイアイ)』を絶賛制作中のバンド・GEZANにまつわる長編ドキュメンタリー『#WiTH』が、バンドの主催レーベル〈十三月〉のYouTubeにて期間限定公開された。
GEZANに迫ったドキュメンタリー『#WiTH』が期間限定で公開
本作はコロナ禍以降のマヒトゥ・ザ・ピーポーとその周りの人々を追ったドキュメンタリーシリーズ『#WASH』、『#WiSH』に続く第3弾。今回はバンドが映画『i ai』の制作に向かうまでの過程を丁寧に追いながら、その中で起こった前ベースであるカルロス・尾崎の脱退、ベース募集、そして新メンバー・ヤクモアの加入を経て迎えた新体制での初ライブ<FUJI ROCK FESTIVAL ’21>など、彼らの出会いと別れを内包した時間を追っている。また映画でストーリーの要となるバンドマン・ヒー兄役を演じる俳優・森山未來や、プロデューサー・平体雄二(スタジオブルー)らも動画内でコメントを寄せている。
こちらのドキュメンタリーは映画『i ai』の制作資金を募るクラウドファンディングが終了する9月26日(日)23:59までの期間限定公開となっている。動画を観て、映画のクラウドファンディングもぜひチェックしてみてほしい。
概要:
「俺らライブもない、予定もない。でも体力有り余ってるわけじゃん。」
「自分の好きなもの…やっぱ映画やな」
「いきなりいっちゃう?」
2020年夏。夜中の公園で、それは突然始まった。
初めてギターの音が鳴った時みたいに、初めての脚本を読んで「うぉぉぉ」となんだか感動を覚えた。どうやって作っていいのか全く分からない、映画ど素人の集団は、夢を見ながら脚本を片手にロケハンをした。
「映画ってどうやって作るんだ?プロデューサーとかってなんの仕事してるんだ?」
「監督脚本はマヒト。それ以外は未定。」
「運転手やったらやるで?」
舞台は兵庫県、明石。圧倒的なカリスマを持っていたヒー兄(映像で語られる、やっちゃん兄ちゃんと呼ばれる先輩)との忘れられない出会い、そこにGEZANのルーツはあった。
しかし一方で、2021年2月GEZANはオリジナルメンバーであるカルロスが脱退。他メンバーも元気が極端にでないめちゃくちゃな日々を送る。GEZANは2021のフジロックの出演が決定しており、活動を休止することなく急遽メンバーの募集を始めた。また、同時に映画の出演者交渉や資金集めは困難を極め、現実と直面する。
やりたかったアルバムの単独ライブツアー、全感覚祭、フェスが新型コロナの影響でことごとく中止とされる中、それでもこの無謀とも思えた映画制作の企画は、スタジオブルー、写真家の佐内正文、俳優の森山未來との出会いの中で企画を断念することなく現実に向かっていく。
同時に18歳のヤクモアがオーディションを経てGEZANの新メンバーとして加入、さらに声の合唱団Million Wish Collective(十三月とその仲間たち+メン募で出会った新しい仲間)を迎えた新生GEZANはフジロックでぶちかますべく練習を重ねた。
「ドキュメントバンドだよねGEZANって。だってそりゃそういう生き方してたらそうなるでしょって。」
「さよならなんてないって、言いたいんだろうな。」
混乱と苦悩、そして共に生きていくことの決意。
2021ドキュメンタリー。WiTH。
●出演:
GEZAN
Million Wish Collective
森山未來
平体雄二(スタジオブルー)
佐内正史
豊田利晃
ヨシトモ
宮本まさ江
奥冨直人(BOY)
スタジオブルー
十三月
●制作/撮影:十三月
●監督:奥田アキラ
●編集協力:Toyoda Shirube