ルイ・アームストロング、チャック・ベリーも登場！米最大級のフェスを追った『真夏の夜のジャズ』4K版の予告編が解禁＆セットリストも紹介

1959年のカンヌ国際映画祭でプレミア上映され、その大胆な撮影方法や映像の美しさが世界の映画人に衝撃を与えた映画『真夏の夜のジャズ』。この度、同作の日本公開60周年を記念し、本邦初公開となる4K版の予告編が到着した。

『真夏の夜のジャズ』4K版の予告編が解禁

本作は、1958年にアメリカで開催され、日本のジャズシーンの方向性を決定づけたといわれる第5回＜Newport Jazz Festival＞の模様を3台のカメラで撮影した音楽ドキュメンタリー作品だ。当時新進気鋭の写真家として人気を博したバート・スターンにより、同フェスの4日間、そして同時期に行われていた＜America’s Cup＞の様子が独自の視点で切り取られており、1950年代のアメリカ文化が鮮烈に伝わる傑作となっている。

予告編は、「皆さん、こんばんは。この音楽が聞こえますか？ 今夜はジャズ・フェスティバルに来ています」というラジオDJの呼びかけからはじまる。冒頭、ジョージ・シアリング（George Shearing）の“Rondo”をバックに映し出されるのは、アメリカの東北部に位置する港町の避暑地ニューポートだ。

そして観客たちの拍手に包まれて登場するアニタ・オデイ（Anita O’day）に加え、ローマ法王との出会いを語るルイ・アームストロング（Louis Armstrong）の熱演や、軽やかにピアノを奏でるセロニアス・モンク（Thelonious Monk）、さらにロックンロールの神と称されるチャック・ベリー（Chuck Berry）らの圧巻のパフォーマンスが映し出されている。そのほか、音楽に酔いしれる観客たちや、海原を進むヨットレース、ルーフトップで踊る人々など、言葉を超越する不思議で魅力的なグルーヴ感にも注目だ。

劇中で披露される楽曲は、ジャズファンなら誰もが知る名曲ばかり。そのセットリストは以下の通りだ。伝説のミュージシャンが奏でる極上のフェスを、映画館の大スクリーンで是非堪能してほしい。

『真夏の夜のジャズ』セットリスト

ジミー・ジュフリー・スリー（Jimmy Giuffre Three）
“Train and The River”
　　
セロニアス・モンク（Thelonious Monk）
“Blue Monk”
　
ソニー・スティット（Sonny Stitt）
“Blues”
　
アニタ・オデイ（Anita O’day）
“Sweet Georgia Brown”
“Tea For Two”
　
ジョージ・シアリング・クインテット（George Shearing Quintet）
“Rondo”
　
ダイナ・ワシントン（Dinah Washington）
“All Of Me”
　
ジェリー・マリガン・カルテット（Gerry Mulligan Quartet）
“As Catch Can”
　
ビッグ・メイベル・スミス（Big Maybelle Smith）
“I Ain’t Mad At You”
　
チャック・ベリー（Chuck Berry）
“Sweet Little Sixteen”
　
チコ・ハミルトン・クインテット（Chico Hamilton Quintet）
“Blue Sands”
　
ルイ・アームストロング・オール・スターズ（Louis Armstrong ＆ All Stars）
“Lazy River”
“Tiger Rag”
　
ルイ・アームストロング＆ジャック・ティーガーデン（Louis Armstrong ＆ Jack Teagarden）
“Rockin’ Chair”
　
ルイ・アームストロング・オール・スターズ（Louis Armstrong ＆ All Stars）
“When The Saints Go Marchin’ In”
　
マヘリア・ジャクソン（Mahalia Jackson）
“Shout All Over”
“Didn’t It Rain”
“Lord’s Prayer”

映画『真夏の夜のジャズ 4K』予告編