リリー・フランキー、安藤サクラを始めとする出演キャストが先日発表された是枝裕和監督の長編14作目となる待望の最新作『万引き家族』。
『万引き家族』場面写真を一挙初解禁
是枝監督が明かすキャスティング理由とは?
今回解禁となる場面写真では、足りない生活費を万引きで稼ごうとスーパーに出向く治(リリー)と祥太(城)や冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていたことから家に連れて帰ったじゅり(佐々木)を抱きしめる信代(安藤)、亜紀(松岡)と初枝(樹木)の姿、治と信代とじゅりが仲睦まじく川の字に寝そべる様子などが映し出されており、是枝監督が新たに描く“家族のかたち”が垣間見られます。
『そして父になる』以来、今作で4度目の起用となるリリー・フランキー
『そして父になる』以来、今作で4度目の起用となるリリーですが、本作での起用に関し、是枝監督は『そして父になる』でリリーが扮した電気店を営む父親役のイメージが大きかったといい「あんなリリーさんをもう一回撮ってみたいと思いました。人間の中にあるちょっとした悪い部分、駄目な部分を表現するのが、リリーさんはすごく上手なんですよね」と語っています。
是枝監督「どんな理由で彼女にオファーしたのか、もはや思い出せないんです。」
母の信代に扮した安藤の起用については、「想像をはるかに超えて素晴らしかったので、どんな理由で彼女にオファーしたのか、もはや思い出せないんです。彼女でなければどうなっていたんだろうと思うくらい、本当に素晴らしかった」と大絶賛!
是枝作品には初の参加、松岡茉優に合わせて脚本を書き直した
また、安藤と同じく是枝作品には初の参加で信代の妹・亜紀に扮している松岡については、これまでその出演作を観てきて、彼女の力を高く評価していた是枝監督が、当初想定していたキャラクターの設定も含め、松岡に合わせて脚本を書き直していったのだそう。
「樹木さんを想定して脚本を書いている」
あて書きについては、6作目の是枝作品となる樹木が演じた祖母・初枝も同じだといい、「初めから樹木さんを想定して脚本を書いているので、樹木さん以外にはできない役柄」と断言。オーディションで息子の祥太を演じる城、治に拾われてきたじゅりを演じる佐々木は、オーディションによって選ばれ、撮影現場では、是枝監督の演出方法として知られる、子どもたちには台本を渡さず、口立てで演出するという手法が今作でも行われたといいます。
しかし、いつも通りとはいかなかったようで「どんなやり方がフィットするのか、演出の仕方はひとりひとり異なります。だから子どもへの演出はメソッドとして確立できないんですよね」と明かしています。
映画『万引き家族』は6月8日(金)全国公開です。
『万引き家族』特報
『万引き家族』
6月8日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
監督・脚本・編集:是枝裕和
音楽:細野晴臣(ビクターエンタテインメント)
出演:
リリー・フランキー 安藤サクラ
松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ
緒形直人 森口瑤子 山田裕貴 片山萌美 / 柄本明
高良健吾 池脇千鶴 / 樹木希林
配給:ギャガ
(C)2018『万引き家族』 製作委員会
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