★ジャズ映画、最近流行ってるカモ……?
『ストックホルムでワルツを』
ジャズ映画、最近もどこかで聴いたような……? と感じた人もいるのではないでしょうか。去年の冬に上映された本作『ストックホルムでワルツを』は、女性ジャズシンガー、モニカ・ゼタールンドを題材にした作品です。それまでジャズでは、英詞で唄われるのが主流であったのですが、彼女は「母国語で唄いたい」という意志のもと、スウェーデン語で唄いはじめました。最初こそ馬鹿にされていたものの、今までなかった耳残りの新しさと奇抜さで、彼女は瞬く間に一流歌手に。しかし、有名になるまでの不遇の道のりこそ、この映画が伝えたかったものではないでしょうか。
★【番外編】邦画名作の“ジャズ映画”!
『月曜日のユカ』
古き良き日本が感じられるこの映画。主人公のユカがいる上流ナイトクラブでは、外国人の客にあわせて、ゴキゲンなジャズが毎夜流れています。また60年代当時、世界では、ツィギーやミア・ファロー、ブリジット・バルドーが大人気でしたが、日本では、加賀まりこが人気を博していました。そのため今作は、日本中の人々を虜にしたに違いありません。今でも色あせない日本映画の名作。ジャズも日本の60年代カルチャーも存分に味わえるオススメの一本です!
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鬼教師VS音大生。それ以外の関連性もあわせて、独自の角度で『セッション』に関連づけた映画を紹介してみました。予習であらかじめ観る、復習で観て理解を深める、あなたはどっち?
(text by Qetic・Rina Kawarai)
『セッション』
2015年4月17日(金)TOHOシネマズ 新宿 他 全国順次ロードショー
監督:デイミアン・チャゼル
出演:マイルズ・テラー、J・K・シモンズ(アカデミー賞助演男優賞受賞)
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配給:ギャガ