Interview:Arctic Monkeys ~前編~
——今日は日本のためにお時間ありがとうございます。そしてグラストンベリーお疲れ様でした。youtubeで見て、”Do I Wanna Know?”のアレックスの12弦ギターの響きやマットの四つ打ちドラムとコーラスからは「今」のあなたたちが伝わりましたし、ストリングスの入った”Mardy Bum”は感動的で、同時に、デビューした頃の日本でのライヴを思い出し、涙ポロリでした。今回のグラストンベリーの感想は? いつもと違う感覚ってありました?
マット・ヘルダース(以下、マット) ああ、そうだね、”Mardy Bum”みたいな古い曲も演奏できる場となった。君も知ってるように、ストリングス・セクションと演奏して、俺達にとって初めての試みだった。でも、凄く特別な機会だったから、 いつもとは少し違うエクストラなことをやって、俺達にとっても皆にとっても楽しめるものにしたんだ。それで、そう、君が言ったように、昔の曲も演奏して、俺達も楽しめたよ。それと、”Do I Wanna Know?”が今のシングルってことで、俺達もこの曲を演奏するのが楽しいから、フェスティヴァルをこの曲から始めようと思ったんだ。だから、新しい曲とのミックスとなった。でもさ、今回のグラストンベリーは演奏できる曲がもっとあったけど、前回は2枚しかアルバムが出てなかったから今回ほど演奏できる曲は多くなかったし、それに、俺達もこういった機会で演奏するのは今ほど上手くはなかっただろうね。
——新作『AM』を聴いていると、マットはこのアルバムのツアーをするときコーラスで本当に忙しいのではないか、と思ったんですが自信のほどは?
マット ああ、アルバムを作ったことがなかった時は、っていうか、特にファーストやセカンドの時には、コーラスは俺がライヴでも出来るって思ったら入れてたんだ。でも、それよりも、アルバムを最高なものにする方が重要だと思ってさ。”R U Mine?”をレコーディングした時に、今までとは違ったコーラスをやってみた。俺だけじゃなくて、ニックや俺達3人が違ったハーモニーを歌うコーラスをね。でも、そうだよな、ライヴはいつもよりも難しくなると思うけど、やれるはずだし、それが故にやりがいもある。”Do I Wanna Know?”を演奏し始めた頃はかなり難しいんじゃないかって思ってたけど、何度か演奏していくうちに、それだからこそもっとエキサイティングに感じるようになったよ。
——アルバムの内容に移る前に、タイトルについても聞かせてください。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの『VU』が命名のインスピレーション源になったそうですが、解散後に発表されたあの作品の内容とは、特にリンクしてないですよね? 語感から決めたんですか?
アレックス・ターナー(以下:アレックス) いや、そうじゃなくて、イニシャルをタイトルにするってアイデアを拝借しただけなんだ。
カメラマン 申し訳ないけど、始めからまた答え直してくれないかな?
アレックス 俺か?
カメラマン そう。質問は何だったかな?
——『VU』の内容とは、特にリンクしてないですよね?
アレックス いや、それはない。アルバムをイニシャルで呼ぶことにしたんだ。それと、まあ、自分達が今いるべき場所にいるって感じがするからかな。それで、(バンド名の)イニシャルをタイトルにすることにしたんだ。
——自分達がいるべき場所にいるっていうのは、どういうことかもう少し語ってもらえますか?
アレックス 今の俺達が作るべき音楽を作ってるってことで、何て言うか・・・俺はアルバムに関して、今までこんなふうに感じたことはなかった。まさに俺達がいるべき場所にいるって感じがするんだ。
★新作『AM』に迫るインタビューの後編は後日公開予定! お楽しみに!!
RELEASE INFORMATION
AM (エーエム)
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Track List
01. Do I Wanna Know?
02. R U Mine?
03. One For The Road
04. Arabella
05. I Want It All
06. No. 1 Party Anthem
07. Mad Sounds
08. Fireside
09. Why’d You Only Call Me When You’re High?
10. Snap Out Of It
11. Knee Socks
12. I Wanna Be Yours
13. 2013(ボーナストラック)