――歌い方も色々なチャレンジが成されてますね。
Ken 曲はほとんどTeru(Terufumi)とKazukiが作ってくるんですけど、ぶっとんだ曲ばかりだから、それに合った歌い方となると自然とこうなっちゃって(笑)。一層キャッチーになったし、チェイス感もバリバリ現れてるかなと。
――より重さと軽さが融合された印象を持ちました。
Ken 前作同様、Machine(ラム・オブ・ゴッドやエヴリ・タイム・アイ・ダイを手掛けてきたことで知られるプロデューサー)がプロデュースを担ってくれたんですが、前作の時は、もう95%ぐらいはこちらで完成させて、アレンジを若干施してもらった程度でしたけど、今回は最初からプリプロも向こうでやりましたからね。そこからお互いキャッチボールしながら作っていったんですけど、ボーカルも歌やスクリームの面では色々とアプローチをもらいました。
――ドラムはいかがですか?
Tatsuya 今回は色々なタイプの音楽性を採り入れてますが、自分らも色々な音楽が好きなんで、新しいことにチャレンジしつつも、芯はあくまでもクロスフェイスらしいパワーや疾走感はそのままに、スタイルの違うテイストでアプローチしてみました。
Ken 各メンバーの解釈やプレイを通して返ってきた時に、「こうきたか!?」と感心したりと、最も意外性の高い作品になりましたからね、今作は。
様々な音楽性を採り入れながらも、
根底には「俺たちはロックバンドだ!!」との自負を常に持っていた
――僕は“Not Alone”がアルバム中、最も好きでした。
Kazuki これは僕の趣味が全開の楽曲です(笑)。原点回帰じゃないけど、とにかく今、ストレートに自分のやりたいことを表してみたのがこの曲で。今回は作曲するに当たり、僕のおばあさんの使っていない家に楽器や機材を持ち込んで、合宿スタイルで作曲をしていったんです。そんな中、セッションする機会も多くて、その各々のインスピレーションが楽曲に加わっていった感が凄くありますね。各々持っているものも違うんで、それがいい刺激になったり、新しいものを思いついたり。そういった時間を持てたのも大きいかなと。
Hiroki インスピレーションが湧いた瞬間に、みんなで合わせられる。やるだけやって疲れたら、ゴロン、みたいな(笑)。そんな自由さがありましたね。“Only The Wise Can Control Our Eyes”なんて、セッションしているうちに、いつの間にか出来てたし。
Ken 以前だったら枠組みの7割ぐらいをTeruとKazukiで作ってきて、残りを他のメンバーのアイデアを織り交ぜて完成させていくスタイルでしたけど、今回は作っている途中で各メンバーの意見を入れ込めましたからね。