――驚いたのは、ダブステップの要素を頻繁に取り入れていたところで。だけど非常に「俺達はロックバンドだ!!」、「メタルバンドだ!!」というアイデンティティを感じたんです。それを表すように、今作でも今流行のディスコロックもラテンポップも取り入れてませんよね。

Terufumi 根底には、「ロックバンドだ!!」という自負を持ってずっと曲は作ってます。あと、4つ打ちで裏打ちだけが躍らせる要素じゃないとも強く思ってるし。今作は今まで以上に全体的にBPMを落としてますからね。速さや疾走感に頼らないところも見せたくて。

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――ダブステップに於けるウォブルベースのマニュアルでのイジり度も半端ないし。それによる初期衝動がグワッと現れてるところが、個人的にはたまりませんね。

Terufumi ダブステップは、前作から取り入れ出したんですけど、そこから機材を買い揃えていって。そんな中、今回はAccess社のVirusというシンセをメインに音を作っていきました。そいつがめっちゃいい音しよるんです(笑)。

――そして、それらとは正反対に、チェロや一部の弦楽器は入っていますが、作品全体的にどことなくシンフォニックさも感じました。

Terufumi どっちも大好物ですからね。1stの頃なんて、自らを「俺らドラマティックハードコアや」と言っていたぐらいなんで(笑)。なので、ドラマティックさやシンフォニックでロジカルな感じの音楽性も未だ好きですよ。なんで俺がシンセという楽器を選んだかと言ったら、これで色々な音が作れる。それこそストリングスもダブステップも。その辺りなんです。

――あと、今回は各楽器でユニゾンしているところも多々ありますよね。

Kazuki 俺らはこれを「ダブルパンチ」って呼んでます(笑)。これは俺らだから出来る特性やと思うし、今回はそれを強化しようと。色々な箇所で各楽器にて、そのダブルパンチが炸裂しているんですが、基を作ったTerufumiのデータだと、明らかにその拍じゃ指が届かないってフレーズも多々あって(笑)。そこから違ったポジションを押さえることでその音になるような工夫をしたりしました。

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Hiroki 他にも色々なところに色々な要素を採り入れてますよ。「えっ、これありなんや!?」と思っても、試して合うものは、概念関係なく取り入れてますから。

Crossfaith – “Eclipse”