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飛躍を続けるアーティストＤ[di:]（ディー）が語る！新作絵本『おふとんのくに』と、思い描く未来への野望

Interview ｜ 2013.11.14 Thu

――今後の夢や野望は？

色々ありますよ、妄想家ですから。海外で作品を見せていきたいと思っているので、来年は海外へ進出したいと思っています。私の作品は、フランスに持って行ってみたら？　と言われる事がなぜか多かったんですが、来年はむこうで作品を発表することができそうで、やっぱり言い続けていると実現に繋がるんだなと思いました。とはいえ、確実にするために頑張っている最中なんですけど。今年の2月にニューヨークに行ったんですけど、やっぱりすごく刺激的で。ニューヨークでもいつか個展をやりたいな〜とお月様にお願いする毎日です。でもさ、いろいろな人から話をきいて思ったのは、韓国とか中国の人はアーティストとして認められている人が多いけど、海外に行っている日本のアーティストって結構多いのに、あまり知られてない。もちろん個展をやっている人はたくさんいるんだけど、海外の日本人コミュニティの中ばかりでやっているって話をよく聞く。日本人はセンスのいい人が多いから、もっと注目されるべきだと思うし、自分もそうなりたいし日本の良さも伝えたい。

くやしいですよね、絶対いいもの作っている人がいるのに、あまり評価されていない現実が。あと、アーティストっていう職業の価値を上げたいです。自分でいろいろと外部と仕事してると、たまに下請け労働者みたいな位置づけになっているような気がしてしまう時があるんですよ。やるだけやらされて、ぽーんっと捨てられる。勝手に作品を流用されたり、プロモーションという名のもとにおいて、ほとんどタダ働きさせられたり。

経済産業庁からは「アートは産業として認めない」なんて逆お墨付きをいただいている現状で、「アーティストという職業の価値を高める」なんてたいそうなこと、私１人で頑張っても仕方ないけど、なんとかならないかな…ていうか、なんとかしなきゃという想いはあります。アーティスト自身も向上心を持って活動していかないといけないと思います。

――表現方法としては、今後どんな展開をしていきたいですか？

質のいいプロダクトを作って行きたいと思っています。あと、大きい作品をもっと制作して、展覧会も開きたいですね。今年はいろいろと諸事情で個展ができてないので。あとは、いま企画してる海外への足がかりプロジェクトを成功させるのがまず目標です。いろんな方たちの手助けを得ながら、いまはそこに注力しているので、そこからかな。展望を建てるのはいいけど、ステップと地固めは絶対必要だから、いまはそこに集中してるかんじです。

（text＆interview by Maiko Okuhara）

Artist Profile

　
[twocol_one][/twocol_one][twocol_one_last]D[di:]
現代アーティスト／作家・イラストレーター
2000年、多摩美術大学在学中に発表した『ファンタスティック・サイレント』を、宮崎駿監督のお墨付きで出版、デビュー。二作目、『キぐるみ』発表で「ノベルコミック」という文学スタイルを生み出し読者に衝撃を与え、その後も鋭い観察眼と叙情的な文章でシニカルかつスイートな世界感の作品を精力的に創作。小説、漫画、イラスト、ファッション、デザインなど多分野をまたに活動する稀有な存在として、各界の著名人にも支持者が多い。

ペンネームをD[di:]という匿名性の高いアルファベットにしたのは、描いている本人のパーソナルな要素（国籍、人種、性別、年齢など）が、作品を見る側に先入観として入り込まないようにという配慮からという理由が大きい。
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ART EXHIBITION ＆ VISUAL DESIGN
2007年 Exhibition at TSUTAYA TOKYO ROPPONGI
2010年 H.P.FRANCE hpgrp GALLERY Exhibition 【The Poster shop展】
2010年 LUMINE SHINJYUKU 【LUMINE meets ART】
2011年 LUMINE SHINJYUKU 【LUMINE meets ART】
2011年 H.P.FRANCE MARUNOUCHI WINDOW GALLERY Exhibition【ないものねだり in my FORESTED ROOM】
2012年 LUMINE SHINJYUKU 【LUMINE meets ART】
2012年新宿LUMINE EST レストランフロア　通年ビジュアル担当
2012年立川LUMINE 30周年イベント・ライブペインティング＆全館デコレーション
2012年表参道hpgrp GALLERY Exhibition 【おそらく、永遠に片思い】

BOOKS
2000年絵本『ファンタスティック・サイレント』ベストセラーズ
2002年漫画×小説『キぐるみ』河出書房新社
2002年ノべライズ小説『ドニー・ダーコ』ソニー・マガジンズ
2003年漫画『エンジェル・ミート・パイ』宝島社
2004年漫画『エンジェル・ミート・パイ』韓国版刊行
2005年ミニ絵本『ぼくにできること』TEHONプロジェクト
2006年画集『D[di:]’s WORKS』マガジンファイブ
2006年小説『ファイヤースターターマン日記』マガジンハウス
2007年漫画『ダメッコ！ダリア』祥伝社
2008年小説『銭湯の人魚姫と魔女の森』文藝春秋
2008年漫画×小説『キぐるみ』韓国版刊行
2009年漫画『チェルシー』飛鳥新社
2009年小説『キぐるみー（で、醜さを隠そうとした少年のはなし）』文藝春秋
2009年絵本『キリンとアイスクリーム』福音館書店・こどものともシリーズ
2009年漫画×小説『キぐるみ』台湾版刊行
2010年小説『銭湯の人魚姫と魔女の森』韓国版刊行
2010年お話＆イラスト『夢の中ならキミはやさしい。』角川書店
2010年小説・文庫『ファイヤースターターマン日記』角川書店
2011年イラストストーリー『どうぶつのこゝろ図鑑』角川書店

OTHERS
・『少年と少女の一週間　借りぐらしのアリエッティ　ガイドブック』（角川書店）
・ユニクロUT企画“I LOVE HALLOWEEN”作品参加
・愛・地球博閉幕１周年記念CD「Knockin’At The Door」（参加アーティスト：松任谷由実他）ジャケットイラスト提供　
・2nd Album『FIRE STAR MAN』（EMIミュージック・ジャパン）
・映画『ジョゼと虎と魚たち』イメージイラスト/タイトルバック作画を担当
・1st Album『駄利亜』（EMIミュージック・ジャパン））発表
・FIFAワールドカップを記念して大友克洋、松本大洋などが名を連ねたadidas MANGA FEVER・に漫画作品『FIRE STAR MAN』を寄稿
・犬童一心監督　映画『ジョゼと虎と魚たち』タイトルバック劇中挿画（アスミック・エース）
・ミッシェル・ゴンドリー監督　映画『恋愛睡眠のすすめ』劇場公開用パンフレット（アスミック・エース）
―And much more.