様々な肩書きを持ち、日々進化し続けるD[diː]の野望とは

――イラストレーターとしてのお仕事の中で、何からインスピレーションを受ける事が多いですか?

動物をモチーフにした作品が多いし、それはどうしてですか? って人にもよく聞かれるし、自分でもなんでこんなに動物が好きなんだろう…? と。もうなんでしょ、ものすごい衝動的に好きなんですよね、動物が。いくら嫌なことがあったり、機嫌が悪くてもカワイイ動物の写真とかみたらそれだけでいろいろ吹っ飛んじゃって、「うわーっ!!!」って感情が一瞬で高ぶるといいますか。で、その理由が最近わかったんです。作業している時、映画とか海外ドラマとかアニメとか動画をずっと流してるんですが、この前、アニメ世界名作劇場の『南の虹のルーシー』を流し見してたんです。農場を持つことを夢見てイギリスからオーストラリアへ家族で移住をしてきた家族の物語なんですが、幼少時にも夢中になって見ていた記憶があって。主人公のルーシーは、動物がすごく好きで、なんでもかんでも飼いたいという子供で。コアラを飼いたいっていったり、カンガルーを飼ったり、野犬を飼ったり…それを見ていて、「うわー、もしかしてこれ観て感化されたのか?!」って。まあ、そもそも本能的に動物が好きでしかたない、ってのもあるんですけど。

飛躍を続けるアーティストD[di:](ディー)が語る! 新作絵本『おふとんのくに』と、思い描く未来への野望 interview131114_d_sub5

私自身、北海道出身で親が転勤族だったのでいろんな町を点々としてたんですが、とある町に住んだときは、競走馬の牧場に家のまわりを囲まれていたので、窓をあけると馬が目の前を走っているっていう環境で。小さい頃は、北海道ではわりとそこらへんを歩いている鹿やキツネとかエゾリスなんかの野生の動物を飼いたがっていたし、ムツゴロウ王国の国民になりたかったし、動物園の飼育員とか獣医とかになりたかった。でも結局、動物の飼育からはかけ離れた世界に来てしまったんだけど、そういう幼い頃の夢があるから動物がすごく好きなのかもしれないな〜と。その好きすぎる動物を、私は絵に描くことで想いをとげさせているのかなと。

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――色々なプロダクトを制作しているそうですが、作ってみたいものはありますか?

今ちょうどスニーカーを製作中で、これは、一つ作ってみたかったもの。それが今叶おうとしてる段階かな。スニーカーはよく履くアイテムだったし、それが自分の絵だったら嬉しいなって思って制作に励んでます!

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