––––前作『archeologic』から1年4ヶ月振りのリリースになりますね。僕がインタビューさせてもらったときがdelofamilia(trio)としてアコースティックツアーを控えていたという時期でした。それ以降のライブは、フルバンドよりトリオ編成の方が多かったという印象があります。
naotohiroyama(以下:NA) そうですね。最初はカフェみたいなところが合うかなと思ってライブをやってみたらハマって。カフェ以外のところでも出来るということでフットワークが軽いですし、バンドとはまた違う、歌を中心にしたライブも面白いなということでやり続けようと。
Rie fu(以下:Rie) バンド編成の場合はスタジオに籠って楽器も多く使うので、その分、スケジュールを合わせて準備をして、予算もかかると思います。でも、トリオだと家でリハーサルが出来たり、色んな場所に身軽に行けたり、フットワークが軽くなりました。よりたくさんのお客さんの前でライブが出来ると、お客さんとの距離感も変わってくるんですね。以前のdelofamiliaは少し取っ付きにくかったというか。音楽的には大衆的なポップスとは少し違うので、カフェとかでライブをすることで、お客さんとの距離感が近くなったらいいな、親近感を持ってもらえるといいな、という想いがありました。あとは歌をシンプルに伝えること。そういったことをトリオで届けつつ、バンド編成もやるというバランスが、最近では取れてきているかなと思います。
––––delofamiliaは音が鳴っている場所を選ばないというか。ライブハウス以外のいろんな場所、ギャラリーや教会みたいなところでも演奏できるでしょうし。
Rie そうですね。最近アコースティックツアーでは、グランドピアノがあるところでライブもやりました。キーボード、シンセではなく、生ピアノを弾く。そういったライブハウスではない場所に興味がありますね。
––––バンド以外の一面、デュオとか、ユニットと言い切れるから、ライブハウスでの演奏だけにこだわる必要がないと思うんです。
NA 仙台ではバーでやったよね。
Rie カウンターがあるバーにピアノが置いてあって。
NA あとは、福島の蔵も良かった。
––––場所を選ばないということは、場所にあわせて形態をアレンジできるということですよね。そういった自由な解釈の出来るところは一つの強みだと思います。
NA ありがとうございます。