人発掘のセンスにおいて右に出る者はいない音楽レーベル〈ダブル・デニム・レコーズ(以下、ダブル・デニム)〉をご存知だろうか? 検索するとセレブのデニム・コーデ写真がわんさか出てくるこの言葉をあえてチョイスした理由は不明だが、2010年に英国・ロンドンで産声を上げた同レーベルは、近い将来、あの〈ラフ・トレード〉や〈ドミノ・レコーズ〉、あるいは米国の〈マタドール〉のように、音楽ファンなら誰もが一目置くインディ・レーベルとして認知されることは間違いない。

【特集】ロンドンの注目レーベル〈ダブル・デニム〉が日本襲来! アマチュア・ベスト+アウトフィットの最新インタビューもお届け interview131009_double-denim_empressof

Empress Of〈ダブル・デニム〉

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Mind Enterprises〈ダブル・デニム〉

カタログ総数は現時点で21タイトル、専属契約を結んでいるアーティスト/バンドはわずか5組…と非常に寡作でマイペースな〈ダブル・デニム〉だが、今年の来日公演も大盛況だったスター・スリンガーやシーポニーをはじめ、元Primary 1のジョー・フローリーによる新プロジェクト=アマチュア・ベスト、第1回の<Hostess Club Weekender>にも出演したズールー・ウィンターなど、これまでリリースに関わってきたバンドは音楽面からアートワークに至るまで徹底した「こだわり」と「美学」を持った連中ばかり。その中には、京都出身のインディ・ポップ・バンドHotel Mexicoや、チルウェイヴ以降の欧米シーンとも共振する逆輸入トリオJesse Ruinsといった日本のバンドも含まれる。“青田買い”とはまた異なる独特の審美眼は、おそらく共同創立者のひとりであるハリー・アシャーストが、ピッチフォークのコントリビューターだという点も無関係じゃないだろう。〈ダブル・デニム〉の歩んできたキャリアは、彼の鋭い批評と同等かそれ以上に同時代性を感じる。

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Brolin〈ダブル・デニム〉

まだまだ謎の多いレーベルではあるが、11月5日(火)には恵比寿BATICAにて<DOUBLE DENIM RECORDS SHOWCASE in TOKYO>と銘打ったローンチ・パーティーが開催となることもアナウンスされ、ここ日本でもじわじわとファン層を拡大中。この度Qeticでは、同イベントで初来日&ライヴ・パフォーマンスを行う予定のアマチュア・ベストと、「ネクスト・ホット・チップ」とも言える浮遊感のあるサウンドスケープが心地よいリヴァプールの5人組アウトフィットのショート・インタビューを行った。彼らと〈ダブル・デニム〉の素晴らしい蜜月、そして音楽愛が少しでも伝われば幸いだ。

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