――〈ダブル・デニム〉はカタログ数こそまだ少ないですが、非常に個性豊かで興味深いアーティストたちを厳選して発掘/紹介しています。創立者のひとりはピッチフォークのコントリビューターでもあるハリー・アシャーストですが、ピッチフォークはPrimary 1時代からあなたの音楽をプッシュしてきましたよね。再出発の場所として〈ダブル・デニム〉を選んだ最大の理由は?

僕のBandcampページで“Ready for the Good Life”を聴いたジャック(・トーマス。もうひとりの創立者)が、すぐにメールでコンタクトしてきたんだ。その時点では、僕は全曲ネットから無料でリリースするつもりだったし、すごく嬉しかったよ。一度も会ったことのない人物が、僕のやっている音楽に興味を示してくれたんだから。そんなわけで一緒にビールを飲んで意気投合し、帰るときにはもうアルバムのプランができていた。

――11月5日(火)には<DOUBLE DENIM RECORDS SHOWCASE in TOKYO>で来日し、レーベル・メイトのJesse Ruinsと共演しますね。あなたはデヴィッド・シルヴィアン&坂本龍一の“Bamboo Music”をカヴァーしていますが、日本という国にどんな印象を抱いていますか? あなたのtumblr「MINOR TRUTHS」には渋谷と思わしき絵もアップされていましたよね。

そう、渋谷の絵を描いたんだ。気づいてくれて嬉しいよ! 僕にとって、日本はまるで神話に出てくるような国で、夢中になっているこの気持ちをどこから語ればいいのかわからないくらいだ。街や文化の違いにも魅力を感じるけど、マンガやアニメの大ファンで、実は松本大洋の『鉄コン筋クリート』がお気に入りなんだ。今でも影響を受けてるよ。それにDJ KRUSHも大好きで、ミックスCDの『Code4109』(00年)なんて何度プレイしたかわからないぐらいさ。11月のライヴが待ちきれないし、とにかくエキサイトしているよ!!

Bamboo Music(Amateur Best Version)

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