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<RAINBOW 2000>や<METAMORPHOSE>、<FUJI ROCK FESTIVAL(フジロック)>といった野外フェスの常連として知られる屈指のダンス・アクト、DUB SQUAD(ダブスクワッド)が16年ぶりとなるオリジナル・アルバム『MIRAGE(ミラージュ)』を発表。新曲5曲が収録されたDisc 1と、System7、砂原良徳、空間現代、DUB-Russell、ZANIOによる新曲のリミックスが収録されたDisc 2の2枚組でのリリース。メンバーの中西宏司、山本太郎、益子樹にインタビューを行った。

中西「僕の中では一回リセットしたかったという気持ちがあった。」

——2001年にサード・アルバム『Versus』を発表してから、しばらく活動は続けているものの、作品としては16年ほどリリースがストップします。これはどういう理由があったのでしょうか?

中西 メンバーそれぞれの個人的な理由もあったけど、それ以上に、僕たちがさっきから言ってきた“場”が固定化してきてしまい、それにあまり刺激や面白さを感じなくなってきたということが大きかったと思います。それまでは自分たち自身も固定化しないように、音楽的にも、うまいことすり抜けてやってきたような感じがあったんだけど、以前のように面白く感じなくなってきたというか。

益子 表現が難しいんですけれど、何か新しいことが起きたり、定着する前のものって、不安定で、ワクワクする要素がたくさんあって、でもそれが一般化していくと、出来事もおおむね予想ができてしまったりして、自分たちが楽しめなくなってきたんですよね。一般化することでお客さんが増えて、シーンも大きくなるんですけれど、相反して刺激がなくなってしまうという側面もあると思うんです。予定調和とまでは言わないけれど、「今日ライブをやったら、きっとこんな感じになるんだろうな」って予想もできてしまい、実際にその通りだったりすると、次にいくモチベーションがなかなか作りにくいという。ワクワクしなくなったということですね。DUB SQUADでやるべきことが見つけにくくなっていたのかもしれない。

——なるほど。

益子 ちょうどその直前って、中西君はROVOにも参加しているんですけど、DUB SQUADが活動をしなくなる時期と、中西君がROVOを辞める時期ってだいたい同じくらいなんだよね。やっぱり“場”に対しての面白さが見えにくくなっていた時期なのかもしれないね。

中西 そうだね。あと、僕の中では一回リセットしたかったという気持ちがあった。当時、夢中になってやっていたあの感じをまた取り戻したいなっていうのが根底にあって。『Versus』まで熱い感じでやってきたけど、いったんそれをゼロに戻して、いちからやりたいなって。そのためには時間が必要だったということかもしれないですね。

【インタビュー】フジロック等数々のフェスで伝説的なステージを披露。DUB SQUAD、16年ぶりの新作とこれまでの歩み interview170526_dubsquad8
1999年、<RAINBOW 2000>/白山、石川

——長い活動を休止を経て、2012年に<朝霧JAM>に出演されます。この出演などが今回のアルバムや活動再開への何かしらのきっかけになったのでしょうか?

山本 実はその前の年に開催される予定だった<METAMORPHOSE>で復活するというのを目標にやっていたんですよ。結果的には台風で中止になってしまったんですけど、このためにリハをやったり、活動を再開させていたんです。その後も何本か不定期でライブはやっていて。で、そうこうしているうちに曲もできてきたんで、レコーディングしようかみたいな話になって。だから新作に収録されている楽曲の多くはもうこの頃にはできていたんです。そっから意外と時間がかかってしまったという感じです。

——だいぶかかりましたね(笑)。

益子 5年くらい経っちゃったね。このアルバムのレコーディングも実は1年前には終わっているんですよ。なんでこんなに時間がかかっちゃったんだろうか(笑)。

山本 特に締め切りもなかったし(笑)

——朝霧の時はどんな曲をやったんですか?

中西 ほとんど新しいアルバムに入っている曲かも。あの頃にはもうほぼ青写真になるような曲があったから。

——その時のライブはどんな感じでしたか?

山本 野外でやるのは楽しいなって改めて思いましたね。

中西 お客さんのリアクションもよかったしね。

益子 ちょうど夕方頃で、すごくいい感じでやれましたね。雨も降らなかったし。

——ブランクは感じませんでしたか?

山本 そこで取り戻したような感覚はありました。活動再開後、セッション・ライブ的なことをライブ・ハウスでやったりもしていたんだけど、ライブ・ハウスと野外でフェスってまた違うじゃないですか。そういう意味では久々の野外フェスで、なんか懐かしかったし、楽しかった。みんなが自分のペースで好き勝手に楽しんでいる感じはいいなって思いました。

【インタビュー】フジロック等数々のフェスで伝説的なステージを披露。DUB SQUAD、16年ぶりの新作とこれまでの歩み interview170526_dubsquad9
1999年、<RAINBOW 2000>/白山、石川

加藤直宏

加藤直宏

編集者/ライター

岩手県盛岡市(旧・都南村)出身。1976年生まれ。1990年代末、大学在学中に雑誌『ele-king』の編集部に在籍し、編集者/ライターとしてのキャリアをスタートさせる。『ele-king』休刊の後、雑誌『remix』の編集部、音楽配信サイトのエディターを経て、フリーに転身し、さまざまな音楽メディアに寄稿、編集者として関わる。現在は音楽関係の会社に勤務しながら、執筆活動もおこなっている。

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