――なるほど。“Ping pong”もそれに似たような感覚はありますよね。ただこちらについては、無機質というか幾何学的な感覚がしました。

yoshe そうですね。この曲はさらに踊れる要素を強くしました。無機質=感情的に伝える要素をあえてカットし、4つ打ちのグルーヴを強め、考えないで踊れる、といった考えのもと作曲しました。また、クラブでも最も盛り上がる曲となるようにふりました。

DYTH -“Ping pong”

――最後、“Euphoria”は先の2つとはとても曲調が異なりますよね。ダンスらしさはありつつも、切ない感覚がとっても心地よいです。

Deme ありがとうございます。この曲は作るのにとても時間がかかりました(笑)。ストーリー性を強く意識している中で、この曲にはクライマックス→エンディング手前までのドラマ展開を入れたかったためです。ただし、この曲があることで作品全体の引き締まりが出たように思っています。

――いろいろ質問してすみませんが、ライブも今まで見たことのないスタイルでした。あれはどうやっているんですか?

hiroaki Deme、yosheがableton live上で同期したそれぞれの音を出し、それらを集約してhiroakiがエフェクターで調理しています。勿論これ以外にも色んな機材を取り入れていますが、基本はこのスタイルです。特徴は、バンドとは異なり一人一人の出せる音色の量が多いため、リアルタイムに現場にあわせた豊かな表現できることです。今の時代は各機材の機能がとても充実しています。バンドならではの複数人によるセッションと、DJならではの選曲(音色)の多さ、この2つを上手く活かせていると考えております。

【インタビュー】“より多くの人々を本能的に踊り狂わせたい”―ダンスミュージック界の新星DYTHに迫る。 interview130919_dyth_live-1

――斬新な発想ですね。音楽性もライブスタイルも今までにないDYTHがこれからが楽しみです! 最後に、今後のライブの予定を教えていただけますか?

Deme 10月19日(木)にclubasiaで、最新作『UNREAL PLACE』リリース後初となるライブが、イベント<FUNNEL vol.5>で開催されます。フルカワミキさん、DEDE MOUSEさん、サカモト教授さんなどの豪華アーティストとも競演いたしますのでぜひ遊びにきてください。

――ありがとうございます。僕も是非遊びにいきます!

text&interview by 伊藤啓太

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