7月26日(金)、27日(土)、28日(日)に新潟県湯沢町・苗場スキー場で開催される<FUJI ROCK FESTIVAL’24>(以下、フジロック)。続々とラインナップが発表され、開催に向けた機運が高まってきています。

そこで、今回は著書『フェス旅 ~日本全国音楽フェスガイド~』を刊行したばかりのFestival Life編集長・津田昌太朗さんにインタビューを実施。Qeticでは毎年恒例となっている<フジロック>特集インタビューをお届けします。

昨年はアジアや北欧のフェスティバルに足を運び、今年も<プリマヴェーラ>や<ロックアムリング>など、現地の熱をたっぷりと感じた津田さん。まずは前回のインタビューでも話題になった世界のフェス事情から、今年の<フジロック>がどのような立ち位置にあり、どのような注目アクトが出演するのかについて伺いました。国内外問わずにフェスを追い続けるフェスティバル・ジャンキーから見た<フジロック’24>、ぜひご一読を!

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INTERVIEW:津田昌太郎(Festival Life)

昨年のインタビューでは「アジアのフェスを回っている」と仰られていましたよね。フジロックの話題に移る前に、そちらのフェスの大まかな流れや変化を伺いたいです。

コロナ禍前からアジア各国のフェスの状況を現地でみてきましたが、コロナ禍以降、さらにその勢いが加速した印象があります。去年も話しましたが、タイに<Rolling Loud>が上陸して、インドで<ロラパルーザ>が行われるようになり、さらに地元発のインターナショナルフェスのラインナップも年々良くなっている印象があります。日本目線で言うと、去年末の香港<Clockenflap>でYOASOBIがヘッドライナーを務めたように、日本のアーティストがアジアのフェスでヘッドライナーを務めるというようなことも増えています。

YOASOBI「アイドル(Idol)」from『Clockenflap』2023.12.01@Central Harbourfront in Hong Kong

各地でフェスを開催することが、単なる流行から定着へと移行したようにも感じられます。

“流行”という感じをそこまで感じたことはないですが、10年ほど前からアジア各国に大きめのインターナショナルなフェスが増えました。例えば<フジロック>や<SUMMER SONIC>前後に開催される、インドネシアの<We The Fest>やマレーシアの<Good Vibes Festival>が10周年を超え、タイには、先ほども話した<Rolling Loud>が入ってきたり、日本人の参加も多い<Wonderfruits>があって、さらにもっと古くから<Big Mountain Festival>もある。フィリピンにも春に<Wanderland Festival>という人気フェスがあって、もちろん韓国や中国にも日本ほどではないけれど定着しているフェスがありつつ、ここ数年はさらに新しいフェスが立ち上がっているイメージがあります。特に中国はコロナ禍以降、乱立している印象もあって、例えば日本のゴールデンウィークの期間は中国も連休があってフェスも多く開催されるのですが、日本のアーティストが出演しているのを見かけることも増えました。もしかしたら何年後かに日本のGWのフェスのラインナップに影響が出てくるみたいなことがあるかもしれません。

日本と中国のフェスによる相乗効果も見込めるかもしれませんね。

そこはまだ何とも言えないですが、アジア全体で見たらずっと点在してたものが少しずつ線になっているような気もしていて、確実に状況は変わってきていると感じます。<フジロック>が今年から台湾のフェス<ROCK IN TAICHUNG>と連携して、「ROOKIE A GO-GO」を行うのはとても面白い流れだと思うし、<SUMMER SONIC>のタイ進出も今の時代らしい新しい動きですよね。

以前から、津田さんは「アジアのフェス文化は点在している」と仰られていましたよね。ただ、それが線に繋がり始めたと。

同時期に開催されるフェスが連携するという意味ではこれからもっと繋がるだろうし、繋がらざるを得ない状況になっていくはずです。さきほど例にあげた、インドネシアの<We The Fest>やマレーシアの<Good Vibes Festival>は、実際に出演アーティストをシェアしているし、冬フェスだとアジアの中では、香港の<Clockenflap>の存在感が大きいですが、その前後にタイやインドネシアでも有力なフェスが出てきています。

アーティスト視点でも何かその影響はありますか?

アーティストからすると、アジア進出を考えた際に複数のフェスに出られた方が効率はいいし、単独でまわるよりリスクも減らすことができます。それは日本のアーティストにも言えることで、例えばYOASOBIを例に挙げると、2022年の12月に出たジャカルタの<Head In The Clouds>が初めての海外フェスだったんです。本当はコロナ禍前に開催される予定のフェスがなくなって、コロナ禍が明けてジャカルタとマニラで開催された時にYOASOBIがその2フェスに出演することになった。さらにその次の年にアメリカで開催された<Head In The Clouds>にも出ることになり、そこにいた主催者の目に留まって<Coachella>が進んだストーリーがあるんです。もちろん88risingという特殊なパターンかもしれませんが、アジアのフェスから欧米のフェスに繋がっていった面白い事例ですし、同じコーチェラに出演した88rising所属の新しい学校のリーダーズはアメリカはもちろん、今年は<Primavera>にも出演するなど、その活躍はいわずもがなです。

そういう視点でみたときに、日本のアーティストがフェスを使って海外進出をしていく流れが線になって見えたのが、2024年のコーチェラだったような気がします。数年後に振り返った時に「2024年が転換点だった」と言えるかもしれないなと。そうなって欲しいという願望も込めてですが。

なるほど。一方、円安とそれに伴う輸送コストの増加など、日本へ欧米のアーティストを招聘する国内フェスは新しい課題や在り方が問われているように思います。

円の力が落ちたのは紛れもない事実ですし、フェス目線でみても、10年前の<フジロック>や<SUMMER SONIC>のポスターをみてみると、明らかに海外勢の割合が変化しています。単独ライブに関しては、予想に反して欧米勢が来日してくれているので安心している面もあるものの、チケットの値段は確実に上がっているし、この状況がいつまで続くかは分かりません。ただ、そういった為替や社会情勢による新たな動きもあります。例えば、今年の冬に長野の白馬村で開催された<Snow Machine>というフェスに参加してきたのですが、観客の95%、いやもしかしたら99%がオーストラリア人というフェスなんです。日本でありながら、日本のものではないようなフェスができていて、それが数百人とかではなく、数千人の規模で行われている。インバウンドという言葉が一般的になりましたが、まさにインバウンドを体現しているようなフェス。もともと白馬はウィンタースポーツを楽しみに外国人観光客が多くやってくるのですが、そこにさらにロケーション×フェスの魅力で観光客を呼び込んでいる。ディプロやニーナ・クラヴィッツがさらっと出演しているのに、日本人の間では話題になっていない。もちろん<Snow Machine>はかなり特殊な事例ではあるんですが、そういったこれまでになかった現象が起こり始めているのも面白いですね。

Snow Machine Japan | 2024 Lineup Announcement

ここからは<フジロック>の話題に移りたいです。今まで話した内容を踏まえたものにできればなと思っています。

全ての話は繋がってますから(笑)。

まずは現時点でアナウンスされている今年のラインナップについて、津田さんの雑感を教えてください。

25回目の苗場へ飛び込もう!Festival Life編集長・津田昌太朗が語る、「世界の中の」フジロック’24 lineup

25回目の苗場へ飛び込もう!Festival Life編集長・津田昌太朗が語る、「世界の中の」フジロック’24 music240607-fujirock2

まずはヘッドライナーの話ですよね。年明けから、クラフトワーク、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズがアナウンスされて、世界のフェスの流れとは全然違う方向だし、どの1組で落とし所をつけるのかが正直全く予想できていませんでした。自身のポッドキャストやラジオ番組などで「今年はラナ・デル・レイしかいない!」なんて言ってましたが、突然SZAがアナウンスされて、全部ひっくり返した感じがありました。周囲の声やSNSも一気に論調が変わったというか、やっぱり<フジロック>のヘッドライナーの並びというのは、フェス好きはもちろん、日本の音楽シーンにおいても重要な指標でもあることを改めて認識させられました。今年のSZAは、スペイン<Primavera>、アメリカ<Governors Ball>、そしてイギリス<Glastonbury>と、主要な海外フェスにも軒並み出演するまさに2024年の世界のフェスシーンの顔と言える存在で、「世界のフェスシーンの流れも組みつつ、日本らしい、<フジロック>でしか観られない3組になった」というようなことを5月中旬のインタビューで話していました。

その後、急遽SZAのキャンセルが発表され、インタビューも再度仕切り直しとなり、改めてこうやって話してもらっています。

今年のヘッドライナーに関しては、一喜一憂どころか、ジェットコースターに乗っているような気分ですよね。SZAの件は、通常アーティスト側から何かしらのコメントが出るとは思うのですが、一切コメントが出ていないのが今後のことも含めて不安ではありますね。

そんな中、SZAのライブを観に海外フェスに行かれたんですよね?

SZAへの思いが強かったので、正直SZAがキャンセルになった数日は気持ち的にもかなり凹んでました。その間にいくつか番組出演やトークイベントなどもあり、そのことに触れたりもしたのですが、正直ここから納得のいくヘッドライナーをブッキングすることは相当困難で、もう時間もないし、国内の大物を新たにブッキングするか、すでに出演が決まっているアーティストを何らかの形でヘッドライナーに据えるとかが現実的じゃないかみたいなことを話していました。そして6月に入ってからポルトガルの<Primavera>>で彼女のライブを観にいきました。もちろんライブは素晴らしかったのですが、モヤモヤした気持ちは拭えず…。もしよかったらライブを終えた直後の感想をFestival Jukike Podcastで配信しているので聞いてもらえたらと。

そしてSZAの代役にキラーズがアナウンスされました。

本当に想定していなかったし、この短期間で交渉をまとめた<フジロック>の力は見事だと思いました。世界のフェスシーンのヘッドライナーとしてのキャリアや格みたいなものだと、キラーズの存在はずば抜けているし、過去に出演した背景や、もちろんその後キャンセルになった経緯なども踏まえて、ひとつのストーリーとしても面白い。もちろんSZAが目当てだった人にとってはジャンルも違うし、キラーズの存在を知らないという方もいるかもしれませんが、10年以上海外フェスシーンを現場で見てきた人間として、キラーズのヘッドライナーとしてのショーは、絶対体験しておいたほうがいい。ロック好きとか、ヒップホップ好きとか関係なく、エンターテインメントとして熟成された1時間半が味わえるはずです。正直日本のフェスで観ることは諦めていたので、嬉しいサプライズでした。

海外のフェスの映像などは老若男女が踊っているイメージです。

そうですね。去年のイギリスの<Reading and Leeds Festivals>のライブが公式に上がっているのですが、まさに若者が熱狂している姿を観ることができます。「フェスシーンでロックが元気がない」というような声をよく聞きますが、そんなシーンの中でも過去のバンドとして消費されずに、どの国のフェスで観てもそこにいる全世代を熱狂させるパワーを持っている稀有な存在で、ある意味、世界最高峰の“フェス”バンドではないでしょうか。SZAが2024年を象徴するという意味での“今”のアーティストであるならば、キラーズは、現代のフェスシーンにおいて、常に最前線でシーンを盛り上げる、“今”のアーティストだと思います。過去にサプライズでグラストンベリーに登場したことがあったのですが、そのときのライブは人生で観たライブの中でも最大の盛り上がりでした。映像を観てもらえたらわかるのですが、歌詞を大合唱できるように代表曲を覚えていくのをおすすめします。ブランドン(Vo)はものすごくマイクをこちらに向けて求めてくるので(笑)。ピンチを救ってくれた彼らに最大限のリスペクトを込めてヘッドライナーとして迎えたいですよね。

The Killers – When You Were Young (Glastonbury 2017)

The Killers – Mr Brightside (Reading Festival 2023)

各曜日のラインナップの話もお訊きしたいです。まずは金曜日、DAY 1ですね。

SZAが決まっていたときには、Awich、ペギー・グーという女性アーティストの流れで、日本発のヒップホップ、アジア(韓国)発のダンスミュージック、そしてアメリカのR&BのSZAという、多様なラインナップで面白いと感じていましたが、ここがキラーズになりました。

初日の全体的な印象としては、エリカ・デ・カシエール、キング・クルール、レミ・ウルフなど、<フジロック>が提案する「このアーティスト(特に海外勢)を見てほしい」という思いが伝わってくる気がします。今年デビューしたフリコもこのタイミングで観られるのは楽しみですね。まだほとんどの人が生でライブを体験したこともないでしょうし。個人的な夜の楽しみは、group_inou。今年久々の復活を果たし、「森、道、市場」でもライブを観てきましたが、夜のレッドマッキーをとんでもなく盛り上げてくれるはず。

他にも、個人的に観たいのは、苗場食堂のる鹿。ゆらゆら帝国の「空洞です」のカバーシングルで2021年にデビューしたシンガーなのですが、コロナ禍でよく聴いた楽曲だったので、苗場でも聴けるのか楽しみにしています。新人でいうと、「ROOKIE A GO-GO」から選ばれた新東京も。今年春のシンクロニシティでライブを観ましたが、また進化をしていて今まさに観るべきバンドだなと。

Friko – Where We’ve Been (Official Video)

る鹿 – 空洞です(lyric video)

土曜日のDAY 2はいかがですか?

ヘッドライナーはクラフトワークで、その前がベス・ギボンズという流れの2日目ですが、先日行われた<プリマヴェーラ>(スペイン)でもベス・ギボンズのライブを観た友人がベストアクトだったと言っていたのですが、僕が参加した<プリマヴェーラ> (ポルト)には出演しておらず、この日楽しみにしているライブのひとつです。<プリマヴェーラ>で観たアーティストでいうと、ザ・ラスト・ディナー・パーティー。2年前にもイギリスでライブを観たことがあったのですが、そのときとは全然違う印象のバンドになっていて、ニューカマーなのにもかかわらず、すでに貫禄のあるライブが味わえます。女性5人が横一列で演奏する姿はなかなかこれまで観たことのないスタイルだし、その世界観に魅了される人が続出するんではないでしょうか。

そしてこの日一番楽しみなのが、ガール・イン・レッド。前回の来日公演も好評だったし、今年の4月に出たアルバムも本当に素晴らしかった。4月に行われた<フジロック>のプレイベントでも彼女の楽曲、アルバム1曲目に収録されている“I’m Back”を流したのですが、苗場で聴いて帰ってきた感を感じられたら嬉しいなと。

The Last Dinner Party – Nothing Matters

girl in red – I’m Back (Official Video)

2日目だと、僕の周りはユセフ・デイズを観たい方がとにかく多いですね。トム・ミッシュとの共演から、ファンが爆発的に増えた印象です。

ユセフ観たいですよね。加えてこの日はサンファやノーネーム、グラス・ビームスといった海外勢はどれも気になるアーティストばかり。国内勢だと、THE BAWDIESは今年で結成20周年、メジャーデビュー15周年のWアニバーサリーイヤーということで、そういうメモリアルな人たちのステージも観てみたいですね。Hedigan’sも楽しみだし、今年フェスシーンに颯爽と現れたEYRIEにも注目してほしいです。

The Yussef Dayes Experience – Live From Malibu

THE BAWDIES 「SUGAR PUFF」 Music Video

それと、僕もラインナップ発表で知ったアーティストなのですが、クリストーン“キングフィッシュ”イングラムはグラミー賞にもノミネートされている若いブルースマン。僕はブルースとかジャズのことをあまり知らないロック少年として10代を過ごしたんですけど、<フジロック>でバディ・ガイのライブを観た時にいたく感動して、そこからアメリカで彼のライブを観に行ったこともあるんです。そういうまだ知らない未知なる音楽と出会わせてくれるのも<フジロック>の魅力。イングラムのステージもそんな感動が待っているのではと期待しています。

Christone “Kingfish” Ingram – 662 (Official Video)

日曜日、DAY 3のラインナップはいかがでしょう?

安定のノエルがヘッドライナーですが、その前がずっと真夜中でいいのに。というのは、チャレンジングでもあるし、面白い。<フジロック>には縁があることに加えて、今年台湾のフェスでもヘッドライナーを務めたりと着実にフェスでのキャリアもステップアップしているという意味でも楽しみです。

あと個人的にこの日楽しみにしているのは、日本大好きな面白いメンバーによる多国籍バンド、イン・イン。ファンクもありだしディスコもあり、その上でどこかオシャレだけど変(笑)。“Takahashi Timing”って曲があって、それはスタッフの高橋さんという方がすごくキッチリしてるということから作った曲らしいんです。「Takahashi~ Never too late」って聴こえてくる。そういうまだ観たことないバンドと出会うのも<フジロック>の醍醐味ですよね。あとはターンスタイル。この時代において、あんなに激しい音楽で、なおかつキャッチーでパンクな感じで。ライブも強いし、<Summer Sonic>の主催チームに取材したときも、今年欲しかったと言ってましたね。

Takahashi Timing official audio video

TURNSTILE – HOLIDAY [OFFICIAL VIDEO]

そしてWEEKEND LOVERS 2024”with you”ではThe Birthdayのメンバーが登場します。チバさんの姿を苗場で観れなくなってしまったけれど、この時間は、特別な時間になるはず。レッドマーキーなので入場規制間違いなしかと。

あとはアジアからは台湾でトップクラスの人気を誇るノー・パーティー・フォー・ツァオ・ドンが出演にも注目です。バンドとしては悲しい出来事があっての再スタートにはなるんですが、グリーンステージでアジアのバンドを観られるのは非常に重要なことだなと。先日のNewJeansの来日公演でのDJも話題になった250が深夜のレッドマーキーに登場するので、最後の最後まで寝させてくれない<フジロック>になりそうです。同じ深夜のレッドマーキーには、オリバー・ツリーも出演します。トム・ヨーク公認で“Karma Police”のカバーをしていたり、コメディアンとしても活躍している彼らしい多彩なステージを味わえるのではないかと。

The Birthday – S.P.L

Tree – Karma Police

ラインナップ以外の、<フジロック>の新たな取り組みに関してもお伺いしたいです。金曜ナイト券やFUJI ROCK go roundなど、続々と新サービスが発表されていますよね。

金曜ナイト券を使えば18:00から朝の5:00まで会場にいられるんですよね。夜から朝までさくっと楽しみたいっていう人に対して新しい提案があるのは面白いなと思います。一方でFUJI ROCK go roundではラウンジの利用によって体力を温存できるし、会場内のバスを使えば観たいアクトのステージ間を移動する時間を省略することができる。どちらも海外のフェスでは似た制度がありますし、来場者層に合わせたサービスを提供しているんじゃないかと。

FUJI ROCK go roundのようにホスピタリティを重視したサービスには、昨年話題になった酷暑の問題も関係しているのでしょうか?

暑さも関係していると思いますね。海外からのお客さんも増えたし、子ども連れも増えました。安心して快適に過ごしたい来場者が増えているんだと思います。それにキャンプでも新サービスが登場するなど、参加のハードルは年々下がっているのは初心者や初参加の方にとってはとてもよいことかと。

『フェス旅』の後半でも、キャンプ型フェスティバルの装備や持ち物については手厚く言及されていますよね。

本にも書きましたが、最低限の用意をしておけば、ちょっと困ることがあっても何とかなります。かと言って、全部を完璧にする必要なんてないんです。もちろん準備は万全にするに越したことはないですが、少しくらい足りないものがあったり不安があっても、行けば何とかなったりする。実際行ってみないと分からないことも多いのがフェスだし、特に<フジロック>に関しては行かなきゃわからないことも多いですから。少しくらい足りないものがあったり不安があっても、実際行ってみないと分からないことも多い。

最初に飛び込む気概が重要ということですね。

そうですね。この記事をここまで読んでいるということは「フジロック行くぞ!」という鼻息の荒い方と、「今年どうしようかな〜」と悩んでる人のどちらかかと思うので、思い切ってチケット買ってみたら、夏の予定が華やかになるんじゃないかと。

FUJI ROCK FESTIVAL’24:いよいよ今月開催!

Interview by 風間一慶

INFORMATION

FUJI ROCK FESTIVAL’24

25回目の苗場へ飛び込もう!Festival Life編集長・津田昌太朗が語る、「世界の中の」フジロック’24 lineup
25回目の苗場へ飛び込もう!Festival Life編集長・津田昌太朗が語る、「世界の中の」フジロック’24 music240607-fujirock2
2024年7月26日(金)、27日(土)、28日(日)
新潟県湯沢町苗場スキー場
 
【チケット一般発売中!】
お車で参加の方は、入場券と一緒に駐車券を!
フジロックの醍醐味でもあるキャンプを楽しむ方は、キャンプサイト券もお忘れなく!
フジロックをオートキャンプで楽しむ方は、専用のチケット「ムーンキャラバンチケット」のご購入を!
 
今年は金曜18:00〜翌朝5:00まで楽しめる「金曜ナイト券」も新たに登場。
22歳以下の方は、通常の1日券よりお得なUnder 22 1日券もご用意。
 
オフィシャルツアーバスや、新幹線の利用など、お車以外の交通手段も実は便利で快適。
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