フェスのプロが感じる、<フジロック>ならではの魅力とは?

マリコ 会場内に川があるみたいですが、川に入ったりしますか?

津田 入る年と入らない年がありますね。<フジロック>って初めは豪華なアーティストを観に行ってるんですけど、だんだん「それをあえて観ないのもいい」っていう風になってくるんですよ(笑)。アーティストをずっと観てると「俺なんでこんなにせかせかしてるんだろう」とふと思って。でも、またしばらくすると「やっぱりアーティスト観たいよな」という気持ちに戻るんです。毎年その繰り返しですね(笑)。

トモエ 今年はどちらの気分なんですか?

津田 去年が取材でバタバタだったので、今年は去年よりは色々と会場を散策してみたいなと。とにかく広くて、去年行けてないエリアもあるんですよ。去年はいけなかったので、今年はドラゴンドラっていうロープウェイで、上の方まで登りたいですね。そこに行くには往復1時間、到着してゆったりするのも含めると合計3時間くらいかかっちゃう。観たいアーティストもだいぶ見逃すんですけど、行ってないとなんだか<フジロック>全体を楽しめてないんじゃないかみたいな疑心暗鬼にとらわれてきます(笑)

「フェスのプロ」がフジロック未体験女子の疑問に答える!服装、キャンプ、宿泊、チケット……見えてきた魅力とは? DSC_6556-700x467

トモエ いろんな楽しみ方があるんですね。

津田 <フジロック>が好きすぎて、<フジロック>でプロポーズしたりする人がいたり、あえて<フジロック>中に、越後湯沢駅(会場からバスで30分ほど)の居酒屋で飲んでみたり。大好きなアーティストが演奏しているのに、「なぜか何も観ない」みたいなよくわからないことをやってみたり。とにかくいろんな楽しみ方があります。 

マリコ 毎年飽きることなく楽しめそうですね。津田さんが考える<フジロック>ならではの魅力ってなんですか?

津田 自由なんですよね。自分たちで考えて自分たちで行動するDIY(Do It Yourself)が根付いてるといいますか。人の後ろをついていくだけでは<フジロック>は何もしてくれないんですけど、それが楽しい。自分で工夫するので、帰ったら少し賢くなってる気がします。甲本ヒロトの言葉で「ルール破ってもマナーは守れ」というものがあるんですけど、<フジロック>はまさにそれで。ゴミも全然捨てられてないし、マナーはいいんですけどルールはなくて、自分たちでルールを決めていくんです。

マリコ 面白いですね。

「フェスのプロ」がフジロック未体験女子の疑問に答える!服装、キャンプ、宿泊、チケット……見えてきた魅力とは? DSC_6583-700x467

津田 日本人は<フジロック>とともに、外で遊ぶことをみんなで考えてみんなで成長していったんじゃないかと思うんです。はじめからこうしましょうというルールがあったわけではなく、独自の進化を遂げているのが面白いところですね。

トモエ 今日津田さんのお話をお聞きし、なおさら行ってみたくなりました。

津田 人生変わるかもしれませんよ。僕は<フジロック>がきっかけで人生変わりましたもん、本当に。僕今フェスの仕事をしてるのですが、<フジロック>行ってなかったらしてないと思います。<フジロック>のモデルになっているイギリスの<グラストンベリー>というフェスに死ぬまでに行きたいと思うようになって、27歳の時に初めて行って、帰国したその日に働いていた会社辞めちゃったんです。その後海外に住んで、2年間くらい世界中のフェスをまわって、帰ってきて今の仕事をしてます。だから全部きっかけは<フジロック>なんです。

持ち物や会場設備などの基本的な情報から、フェスのプロ流の楽しみ方まで語っていただきました。<フジロック>に行く前の疑問・不安が解消されたのでしょうか? チケットを買うところからがフェスです! ぜひチケットを購入し、初めての<フジロック>をあなたなりの楽しみ方で満喫してください♪

「フェスのプロ」がフジロック未体験女子の疑問に答える!服装、キャンプ、宿泊、チケット……見えてきた魅力とは? DSC_6692-700x467

EVENT INFORMATION

FUJI ROCK FESTIVAL’17

2017.07.28(金)、29(土)、30(日)
OPEN 09:00/START 11:00/CLOSE 23:00(予定)
新潟県 湯沢町 苗場スキー場

詳細はこちら

FESTIVAL LIFEFestival Junkie

photo by Seiya Uehara