――アルバム『SOUP』のなかでは、“HOME”と“スカート”がとても大好きなナンバーなのですが、どうやって生まれた曲なのですか?
アルバム的に一番最初にできたのが“HOME”で、去年2ndがリリースされた直後に今月中に一曲つくろうと仕上げた曲なんです。そのタイミングで連続リリースのお話があって、じゃあアルバムの柱になる曲を作りたいなって思った曲が“スカート”です。前作のコンセプトが、フェードインからはじまってフェードアウトのような流れを作りたいなって思ってたんですけど、今回はなるべく早い段階ででっかい音が鳴る曲を作りたいなって思ってました。
“スカート”
――“HOME”もイントロからもっていかれる感じで、イントロへのこだわりもありそうですね。
実はイントロを作るのが苦手で。しかもおもてなしなイントロってダサいと思っていたんですよ。なので短く簡潔にまとまっていてかつ印象的な導入部を作りたいって願望があって。ワンアイデアな思いつきを、破綻しないように裏切っていく作り方が好きなんですね。例えば“スカート”も始まってすぐドーンってなって、すぐ絞んじゃうところとか(笑)。そのままではなくて常に裏切りたいんですよ。
――その辺のこだわりがオリジナルなテイストを生んでいるんですね。あと、60年代テイストな9曲目の“アン=サリヴァンの休日”も好きなんですよ。
最初はベン・フォールズをやりたかったんですよ。音数を減らしてピアノをバコバコ殴って作りたかったんですけど、殴っていいピアノってあんまりないんですよね(笑)。そんな時にエンジニアの原さんと話して「ビートルズやりますか?」みたいなキーワードが出てきて。一回録った音をテープレコーダーの実機の回路を通して圧縮するとか、いろんなことをやってますよ。
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