<フジロック・フェスティバル>の「ルーキー・ア・ゴーゴー!」や<サマーソニック>への出演を果たし、現在ヨーロッパ、アメリカなどでの活動の場を広げ、世界中のフェスから引っ張りだこの台湾出身のガールズ3ピースバンド Go Chic(ゴー・シック)

昨年12月に、エレクトロ・パンクの女帝“ピーチズ”をプロデューサーに迎え、ニューアルバム『ウィー・エイント・ホーム』をリリースした。ボーカル・アリエルの圧倒的な歌唱力に、ギター&シンセサイザーのソニアとベース&マシンのサラによる、エレクトロ、ラウド、パンク、ディスコなど様々な要素をロックに落とし込んだ本格的なダンストラックが特徴的。とてもガールズバンドとは思えないパワフルさと迫力を持っている。日本においては、2月1日には渋谷VISION にて開催されたファッション誌「NYLON JAPAN」の10周年アニバーサリーイベント<NYLON JAPAN 10th Anniversary Countdown PREMIUM Party “NEW YEAR BUSH!”>へゲスト出演を果たし、国内での注目度も一気に高まる中、ニューアルバムを引っ提げての初の<ジャパン・ツアー>を東京、大阪、名古屋にて決行。

そんな今最も注目すべきアジアンガールズバンドのゴー・シックへ、ツアー終了直後のホットなタイミングでスペシャルロングインタビューを行った。次世代ライオットガールズバンドとして注目されるミュージシャンとしての顔、オリジナリティー溢れるファッションセンス、垣間見せる飾らない等身大の女性としての姿に迫る!

Interview:Go Chic(L→R/Vo:Ariel、Gt&Syn:Sonia、B&Machine:Sarah)

【インタビュー】音楽とファッション、双方から注目を集めるガールズバンドGo Chicの素顔に迫る interview140227_gochic_5385-1

――ゴー・シックが結成されたのはいつですか? またどういったいきさつで今のメンバーでバンドをやろうと思ったのですか?

Sonia(以下、ソニア) バンドが結成されたのは2007年です。最初はメンバーが4人だったんだけど、5人になって、それからメンバーチェンジを繰り返して、最終的に今のこの3人になったの。実はメンバーに男性ドラムがいたんですけど、全部で6人もメンバーチェンジして…(爆)!

――え? 6人も(笑)?? 今はドラムはいないんですか?

(マネージャー) サポートでいます。今回のツアーにも同行しています。

――なるほど。ガールズバンドとしての印象が強いので、意外ないきさつでした! 待望のフルアルバム『ウィー・エイント・ホーム』がリリースされましたが、打ち込みやビートの効いたかなり本格的なダンストラックにパワフルで圧倒的なボーカルがとてもクールだなという感想を持ちました。このアルバムはどんな人たちに聴いて欲しいですか? また、どんなシチュエーションで聴いて欲しいですか?

ソニア 今回のアルバムは、前作のファーストアルバムより大人っぽいイメージで、よりダンスミュージックを意識して作ってるの。ピーチズをプロデューサーに迎えることによって、より多くの人にゴー・シックのことを知って欲しいし、多くのゲストに参加してもらっているから、幅広くいろんな人に聴いて欲しい。前作はロックがメインだったけど、今回はダンスミュージックを意識しているからクラブツアーとかをやってみたいし、クラブのフロアーとかで聴いて欲しいなあ。この前のVISIONもクラブセットでやらせてもらったし。

Ariel(以下、アリエル) そう。酔っ払いながら聴いて欲しい! 今回のアルバムはアップテンポな曲もあるし、スローな曲も入っているから、リラックスして聴いて欲しいし、心地良いと思ってくれたらすごく嬉しいなあ。それと、ガールズバンドの持っている“かわいい”とか“ラブソングを歌う”っていう固定概念を崩したかったの。ゴー・シックでは女性のカッコ良さを表現したいって思ってる。

【インタビュー】音楽とファッション、双方から注目を集めるガールズバンドGo Chicの素顔に迫る interview140227_gochic_5355-1

――それはすごく共感出来ますね。まさにダンスフロアー向きだなと思ったし、ゴー・シックのライブパフォーマンスやトラックは男性顔負けのパワフルさがありますよね。先ほども名前が出ましたが、今回のアルバムはピーチズがプロデュースしていたり、別のインタビューでシザー・シスターズが好きとお聞きしていますが、普段はどんな音楽を聴いていますか?

アリエル シザー・シスターズは尊敬してるアーティストね! <フジロック>に出演した時に初めて見たんだけど、パフォーマンスのすごさにもう釘付け! プロフェッショナルってこうゆうことだって思ったわ。ステージの上で自分を表現するだけじゃなくて、ちゃんとオーディエンスと一緒に盛り上がろう! 一緒に踊ろう! っていう気持ちがちゃんと伝わって、会場が一体化になっているところが本当にすごかった! 自分をそうなりたいって思ったし、自分のライブパフォーマンスにも影響しているのよね。

ソニア 私はディスコとかソウルとかブラックミュージック全般が好きかな。特に〈モータウン〉とか。あと、アースウィンド&ファイヤーも好き!

Sarah(以下、サラ) 私はシック! 香港でギグがあった時に観たんだけど、それからファンになったわ。

次ページ:【ファッションの参考にしている雑誌や人物は?】