縄の魅力を知ってほしい。

この展示が始まる前の9月1日、新宿のスタジオで撮影が行われた。僕はその現場を取材させていただいた。そこで縛りのインスタレーションを目のあたりにして、とにかくスケールの大きさに驚いた。写真展を見ると表現がどんどんスケールアップしている、ということがわかる。

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──写真をただ単に並べて飾るだけてでなくて、会場そのものに演出が施されている。それが写真で描かれた世界観とマッチしていて楽しい。そのため会場がとても心地よい空間に感じます。

見てくれる人にはいつも、楽しんでもらいたいと思っています。

──あと、女性のファンが多いことに驚きました。

<Red>のシリーズに変ないやらしさが無いからだと思います。男性の方からはもう少しいやらしさを求められたりしますけどね。

──確かにエロさはなくて、とても綺麗ですよね。

僕のファンは絶対的に女の子の比重の方が高いけれど、そんなことはぜんぜん狙ってないですよ。本来、女の子が好きな写真の撮られ方って、ぼかしたような撮り方だと思うんですよ。パキッとコントラストが強い撮り方じゃなくてね。でも、僕の写真は全部、コントラストが強い。女の子があまり好まない撮り方かもしれない。だけど、僕は縄目がパキッと出る撮り方を選んだんです。縄の魅力を知って欲しい、という意味があるんです。

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──縄は何mのものを使っているんですか?

通常、7mのものをいっぱい使っていますね。

──縄だけならそれこそ、30mのものもあるわけでが、普通の緊縛で使う7mの縄をつないで使っている。そこにもこだわりがあるのですか?

やはり「つなげていく」ですからね(笑)。つながりというのは友達的なつながりもあるし、母親的なつながりもあるでしょ。そんないろんなつながりを表現したかったんです。

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──DVD『インソムニア・ボンデージ 不眠の緊縛密儀 七菜乃×一鬼のこ』と写真集『ナワナノ〜七菜乃緊縛写真集〜』を発表されたわけですが、七菜乃さんはどうだったですか?

ファインダー越しに七菜乃さんのこと見た時に、ドキッとしたんですよね。『ああ、やっぱり違うな』と思いましたね。そこから僕自体が彼女のファンになってしまいましたね。

──写真集『ナワナノ 七菜乃×一鬼のこ』は見ごたえのあるものになっていますね。今までとは違う、新しい緊縛の世界だと思いました。

撮ったカット数は多かったですね。その凄い量の中から厳選して選びました。

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──内容も盛りだくさんで、2000円はすごく安いと思いました(笑)。ありがとうございました。

「緊縛」は日本のカルチャーから今や世界のカルチャーになっている。その中で一鬼のこは日本のトップクラスの緊縛師、ロープアーティストのひとりだ。日本より先に世界が注目している「一鬼のこ」のパフォーマンスは機会があればぜひ、観ておくことをお勧めする。

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RELEASE INFORMATION

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