――インターネットに関して、ヒロシさんはどんなふうに考えていますか?
藤原 便利は便利。否定しても仕方がないですよね。でもそれだけじゃないということを気づける人は得だと思います。ネットで情報を得ただけで見たつもり、聴いたつもり、買ったつもりになったりしちゃう人が多いと思うんです。でも実際に現場に行って触れてみた方が、もっと凄いんだってことに早くみんなが気が付けばいいなと思います。
中川 今の子たちってネットで情報を一面だけ知って満足しちゃっていると思うし、ネットの情報を信じすぎていると思いますね。ネットのニュースをちょろっと見て「以上!」ってなっちゃってるじゃないですか? それが「以上」じゃないということをちゃんと知ってくれるというのがすごく大事なんじゃないかなと。ネット社会だからこそリアルが大事だと思うんです。ネット社会だからこそライブを観ないとわからないことってあるんですよね。
藤原 ネットとか本だけじゃなくって実際に現場に足を運ぶのがいいと思いますね。前に高城剛君とネットのスピードってこれ以上早くなるのかなという話をしていたんですよ。でも実はそれはどうでもいいと。ネットでたとえば南米でゴールドラッシュのニュースがあって、そんな情報があるんだって納得して終わるか、聞いた途端飛行機に乗って本当に金を取りに行くかでずいぶん違うでしょって。それはそうだなと。きゃりーとかでもCDを聴くのとライブを見るのでは全然違うわけじゃないですか? だから一歩踏み出すことは重要だと思いますね。
――確かにそうですよねぇ。中川さんはクラブカルチャーから影響を受けた音楽やファッションなどで印象的なことってどんなことでしたか?
中川 クラブカルチャー=リアルな空間だと思っています。クラブシーンに元気がなくなったのって空間を大事にするんじゃなくて、音楽にこだわりすぎちゃったからだと思うんですよ。音楽だけで走っちゃって、ファッションや空間がついてこれなくなっている感じってあると思うんですよね。最初うちのクラブイベントで美容師DJがJ-POPを流したら「クラブでJ-POPを流すな!」と怒られて追い出されたりしていたんですけど、やっぱりそういうのも時代の変化に応じて受け入れていくのが大事なんじゃないかなって思います。ボカロなどニコ動系のDJが増えてきたりとか、あらためてDJってファッションもお洒落でカッコいいイメージが若い子の間で広がってきていると思うんですよ。オープンに人を新しく迎えていくというのはシーンを活性化させるために必要なのではと思って動いています。
――そういえば中川さんは渋谷系的なものも通られているんですか?
中川 でもまだファッションと音楽のリンクが足りないなと思っていて。
藤原 あと足りないのは本人がきゃりーのような格好をしていないところかな(苦笑)。
中川 それはもう体格的にできないんですけど(笑)。ケイティ・ペリーとかレディー・ガガってファッション・アイコンだよねってすごい言われるじゃないですか。でも日本のアーティストってそういうの言われないじゃないですか? イベントって単発じゃダメだと思っているんですよね。アイコンな子だって一人だけじゃダメだし、面で見せていかないとブームとしてすぐ廃れちゃうと思っていて。今の原宿カルチャーってきゃりーを中心に、サウンドプロデューサーの中田ヤスタカがいて、カルチャーが面で盛り上がっている状況を作ることが大事だなと思ってます。そういうのはヒロシさんがやっていることを見てきて、憧れの中での自分なりの考察してきたことですね。
藤原 じゃあ授業料貰わないとね。冗談ですけど(笑)。
中川 授業料払わないと(笑)。
次ページ:小泉さんのときはすでに売れていて余裕があって、僕がやることによってメジャーから良い意味でアンダーグラウンドにも落とす役割だったと思うんですよね(藤原)