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映画『ブラジル・バン・バン・バン :ザ・ストーリー・オブ・ソンゼイラ〜ジャイルス・ピーターソンとパーフェクトビートを探しもとめて〜』をより楽しむために知識人の方にガイドを依頼。第一回目は中原仁さんに、サンバの歴史から映画の魅力までを語ってもらいました。

――逆に、ここ何十年かのリオという街についても、変化のようなものを感じますか。

時代と共に変わった部分と変わっていない部分の両方があると思いますね。よく「ブラジル人は時間を守らない」と言いますけど、音楽ビジネスをやっていても、朝の10時からでもみんな集合しますし、やることはちゃんとやるんです。あと、夜は遅くまで遊んで、でも朝からきっちり仕事をする――そういうオン/オフの切り替えの早さもずっと変わらないですね。逆に変わったところで言うと、僕が通い出した85年からのおよそ10年間は本当にインフレがひどくて、たとえばドルを持って行っても、その日にちょっとずつ両替しないとレートがどんどん変わるという状況でした。でも今は、昔に比べたらものすごく安定しています。カードも日本以上に流行っていて、たとえばレストランに行くと、ブラジルは割り勘社会なので、会計の時には個人個人で金額を自己申告して、ひとりひとり端末にカードをガチャンとやったりもする。日本の人はそういうのって嫌がりますけど、そんな一面もあります(笑)。あと、リオに関して言うと、かなり物価が上がりました。レストランは昔の2~3倍になっていて、「みんな、生活大変だろうなぁ……」と思ったりもしているんです。

――では今回のプロジェクトや映画を通して今のブラジルのカルチャーに関心を持った人に、次にオススメしたい音楽作品などもあれば教えてください。

やっぱり、まずはセウ・ジョルジの『ムジカス・パラ・シュハスコ2』かな。今年出た中では一番好きなアルバムですね。他には……ソンゼイラには参加してないですが、カシンの作品によく参加しているアルベルト・コンチネンチーノというベーシストがいて、マルコス・ヴァーリともエヂ・モッタとも共演している売れっ子なんですが、彼は同時にコンポーザーでもあるんです。そんな彼が今年に入って初めて出したリーダー・アルバム『アオ・ソン・ドス・プラネタス』も素晴らしいですよ。これはベーシストという先入観を一旦置いて聴いてもらいたい。60年代~70年代のA&Mレコード的なソフト・ロック要素もあったり、渋谷系に通じていたり、60年代辺りのお洒落なフレンチ・ポップのような魅力もあったりして、そういう要素を2015年にアップデートした作品です。それから、最近の新しい流れでは、リオを離れてサンパウロに行けば、ノヴォス・コンポジトーレス(=「新しい作曲家」)という若手のコンポーザー/SSWのサークルがあって、そこから20代~30代前半の様々な人たちが出てきていますね。その代表格が、今年も9月下旬に来日するダニ&デボラ・グルジェル・クアルテート。大都会サンパウロらしい今の洗練された音楽を作っていて、本当にオススメですよ。

ジャイルスの映画をさらに楽しむ!ソンゼイラガイド①中原仁氏 interview150909_jin_12

――今日は本当にありがとうございました。最後に、『ブラジル・バン・バン・バン :ザ・ストーリー・オブ・ソンゼイラ〜ジャイルス・ピーターソンとパーフェクトビートを探しもとめて〜』の中で、中原さんが個人的に好きなシーンや台詞などがあれば、教えていただけますか?

さっき話したオススメのエリアの場面も好きなんですが、やっぱりファヴェーラに住んで、文化的な活動をしている人の姿や、小さな子供が一生懸命踊ってるシーンはすごく印象に残ります。それから、今回の映画に関して言うと、“ブラジル”というより“リオ”に特化したものだと考えていいと思いますね。出てくる場所はすべてリオですから。僕はブラジルという国よりもリオが好き、というほどの人間なんですが、あの街には音楽に限らず、本当に魔法のような、言ってしまえば悪魔のような魅力があるんです。都会もあれば、美しい自然や地形もあって、カリオカと呼ばれる地元の人々の、「快楽は大好きだけど、そのために努力は惜しまない」という気質がある。今回の映画でもイギリス人のジャイルスが、外国人のような感じではなくあの土地でニコニコしながら歩いていますよね。その様子からも、あの土地の魅力が感じられるんじゃないかと思います。そして、もしこの映画を観て興味が出たなら、その雰囲気を実際に現地に行ってぜひ体験してほしいですね! それを心から、切に願っています。

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ジャイルスからQetic読者にコメントが到着!

映画のクラウドファンディングが実施中!

現在、映画『ブラジル・バン・バン・バン:ザ・ストーリー・オブ・ソンゼイラ 〜ジャイルス・ピーターソンとパーフェクトビートを探しもとめて〜』の日本版制作と上映のための資金がクラウドファンディングで募集中! 今回のクラウドファンディングに参加すると、「Talkin’ Loud x Brasil Bam Bam Bam」のスペシャルステッカーや映画オリジナルトートバッグ、そしてエンドロールのSpecial Thanksに名前が掲載されたり、ジャイルスとのカクテルパーティ(!)へ招待されたりなどなど……エクスクルーシヴなコンテンツや、ブラジルの未来と繋がるアクションが用意されているのでご注目あれ!! なお、クラウドファンディングを行っているモーションギャラリーでは今回の劇場鑑賞券も購入できるので、今のうちにゲットしちゃいましょう♪

15,000円セットはこんな内容に!

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上映記念限定 Talkin’ Loudステッカー

ジャイルスの映画をさらに楽しむ!ソンゼイラガイド①中原仁氏 fearure_sonzaira_toto

日本限定Searching for the Perfect Beatトートバッグ

・劇場鑑賞券(2枚)
・映画公式サイトにお名前を掲載
・映画『ブラジル・バン・バン・バン』メンバーシップカード(.jpg)にお名前を入れてプレゼント
・上映記念限定 Talkin’ Loudステッカー(2枚)
・日本限定Searching for the Perfect Beatトートバッグ(1つ)
・ジャイルス・ピーターソンのサイン入り『Brasil Bam Bam Bam』CD(1枚)
・日本版オリジナル・エンドロールのSpecial Thanksにお名前を掲載
・日本版エンドロール(DVD-R)を記念品としてプレゼント(1枚)

詳細はこちら

EVENT INFORMATION

映画『ブラジル・バン・バン・バン』 公開記念プレイベント
「リオ在住14年の歌手・MAKOと巡るリオの音楽の旅」トーク&ミニライブ

2015.09.11(金)
START 19:30
Futbol&cafe MF
チャージ:¥1,000 +1オーダー(Brasilおかしのお土産付き)

※予約:【info@brasilbambambam.jp】①お名前 ②人数 ③ご連絡先(TEL)④どこでこのイベントを知ったか、をお書き添えの上、ご連絡ください。
TEL 03-3401-5600

詳細はこちら

ブラジル・バン・バン・バン :ザ・ストーリー・オブ・ソンゼイラ〜ジャイルス・ピーターソンとパーフェクトビートを探しもとめて〜


10月9日(金)より劇場 UPLINKにて10月16日(金)まで予定
監督・製作:チャーリー・インマン、ベンジャミン・ホルマン
出演:エルザ・ソアレス、マルコス・ヴァーリ、ナナ・ヴァスコンセロス、ウィルソン・ダス・ ネヴィス、セウ・ジョルジ、ガブリエル・モウラ、アルリンド・クルス、エヂ・モッタ、 アレシャンドリ・カシン、エマヌエリ・アラウージョ、マルチナーリア、ロブ・ギャラガー、ジャイルス・ピーターソン、ほか
原題:Brasil Bam Bam Bam: The Story of Sonzeira
2014年/イギリス、ブラジル/アメリカ/英語&ポルトガル語/カラー/70 分
配給・宣伝:(株)シャ・ラ・ラ・カンパニー

クラウドファンディング詳細はこちら

公式サイト Twitter Facebook

photo by Taio Konishi

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杉山仁

杉山仁

ライター

乙女座B型。07年より音楽ライターとして活動を始め、Hard To Explain~CROSSBEAT編集部を経て、現在はフリーランスのライターとして活動中。2015年より、音楽サイト『CARELESS CRITIC』をはじめました。こちらもチェックしてもらえると嬉しいです。

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