8月20日(土)、21日(日)に開催されるカジヒデキさんも企画・運営にかかわる音楽フェス<PEANUTS CAMP>の開催を記念して、2回にわたってお届けするカジさん×KONCOSの古川さんのクロストーク。「キャンプの行く道を盛り上げるプレイリスト」をテーマにカジさんの選曲を教えてもらった前編に続いて、この後編では古川さんのプレイリストを発表してもらいます。
10年の“カジヒデキとRiddim Saunter”名義のコラボ作『TEENS FILM』で共演して以降、KONCOSがカジさんの作品に参加したり、ライブでバックバンドを務めたりと親密な関係を築いてきたカジさんと古川さん。今年は5月にカジさんがソロ20周年を迎えて最新作『THE BLUE BOY』(KONCOSも制作に参加)をリリースし、7月には古川さんが3人組のバンド体制となったKONCOSで最新作『Colors & Scale』をリリース。これらの楽曲を大自然の中で聴けることも、<PEANUTS CAMP>のポイントのひとつです。
そこでこの後編では、古川さんのプレイリストに加えて、2人にお互いの新作についても語ってもらいました。これを読めば、当日のライブもより楽しめるはずですよ!
Interview:カジヒデキ×古川太一(KONCOS)
――前編で披露してもらったカジさんのプレイリストに続いて、今回は古川さんのプレイリストを見ていきましょう。テーマはカジさんと同様、「キャンプの行く道を盛り上げるプレイリスト」ですが、古川さんの1曲目は意外にもコモンの“The Light”なんですね?
古川 そうなんです。<PEANUTS CAMP>は夏じゃないですか。だから夏の夜に聴いてテンションを上げる曲と考えると、自分にとってはこの曲。キャンプっぽくないんですけど、オープンカーとかで、(窓に肘をかけるジェスチャーをしながら)こういう感じで会場に向かえたらいいなと思って(笑)。たとえば男の友達とかと夏に車を走らせる時には、やっぱりコモンかなと思ったんです。この曲は、ボビー・コールドウェルネタなんですよね。超メロウで夏の夜が始まった感がある。これで熱く盛り上がりたいです。
――確かに、田舎に向かう途中、高速を走っている時などに合いそうですね。
古川 そうですね。アーバンでメロウな感じ。次のDJジャジー・ジェフ&ザ・フレッシュ・プリンスは、自分も夏にDJをする時によくかける曲なんです。「そろそろ自分のレコードバッグにも入れないとな」と思っていて。有名すぎる曲ですけど、最近はそこをあえてかけたりしているんです。高校生の頃に知った曲ですね。夜にヒップホップのお店の前とかでこの曲をガンガンかけながら、みんなでスケボーしたり、というのが日常だったんです。だから僕の夏のイメージはこういうものなんですよ。
DJ Jazzy Jeff & The Fresh Prince– “サマータイム”
――TLCの“Diggin On You”はどうですか? この曲は94年の2作目『CrazySexyCool』の収録曲です。
古川 この曲はチルしながら盛り上がれますよね。TLCは他のアルバムも全体的にいいですけど、このアルバムは“Diggin On You”以外も最高です。僕はこれ以降も、基本的にチルしようという選曲ですね。次のビッグ・パンは、僕の一番好きなネタで、ブレンダ・ラッセルのピアノをずっと回しているんですけど、これは完全に僕ら世代の夏チューン。この曲も(オープンカーの窓に肘をかけるジェスチャーをしながら)これ系ですね(笑)。
TLC – “ディギン・オン・ユー”
ビッグ・パン- “スティル・ノット・ア・プレイヤー”
カジ ははははは。
古川 高速だけじゃなくて、海沿いもいいかもしれないです。
カジ じゃあ、<PEANUTS CAMP>にはもってこいですね。(会場の市原まで)アクアラインに乗ってもいいと思うし。
古川 湾岸でもいいですよね。それから、最後に選んだN.E.R.D.の“Tape You”は、「やっぱりいいな」と思って最近また聴いていたんですよ。この曲もオンコードの感じに浮遊感があって夏っぽい。この頃のファレルが手掛けた楽曲っていいですよね。
カジ うんうん、確かに。
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