ーーそんな活動を経て、5月13日(金)に〈Guruguru Brain〉から3rdアルバム『HOUSE IN THE TALL GRASS』が発売になりますが、今作はどんな作品になりましたか?
世界をまわりながら色んな音楽を聴いている中で、最近のレコードって「アルバム感」があまりないと感じるようになって、自分たちはコンセプチャルなアルバムを作りたいと思ったんです。これまではやっていくうちにコンセプトが見えてくるって感じの作り方だったんですが、今回は明確に録りたい音っていうのがありました。
ーーそれはどんな音だったんですか?
そもそも自分たちの聴く音楽が少し変わってきて、サイケというよりサウンドトラックみたいなものをよく聴くようになって、何でそういう音楽を好むようになったのかを掘り下げると、「音を聴いて情景が浮かぶ」ということだったんです。自分たちがツアーで世界中の色んな場所に行ったことも影響していると思うんですけど、そういう見た景色とかその空気感みたいなものを音にできないかと考えるようになって。
ーー具体的な場所とか景色はあったんですか?
ツアーで行った北欧とか、アイスランドとか、そういうところの景色を音にしてみたいと思ったんです。メンバーとはずっと同じ場所に行って色んな景色を見てきたし、同じ映画も観てるし、そんなことをみんなと話しながら作り込んでいきました。自分たちはもともと言語から何かを持ってくるということはほぼなくて、基本はビジュアルとかイメージみたいなところを大事にしながら作るんですけど、今回のアルバムはそれが色濃く出たと思います。そういったところも含めて、1枚のアルバムとして今回のアルバムを聴いてもらえると嬉しいです。今全曲ストリーミング配信もしているので。
ーーでは長くなりましたが、最後に今後の活動について教えて下さい。
5月からEUツアーがはじまって、その後にはUSツアーもあります。結構過酷なスケジュールですが、いつも通り楽しみながらやれたらと思いますね。今回のアルバムをリリースしてからはじめてのツアーになるし、<パリ・ファッション・ウィーク>にも呼ばれていたりもするので、これまでと違った経験ができるんじゃないかと思っています。
ーー日本での活動はどうですか? フェスに出演してみたいとか。
今呼ばれるのが海外が多いので、海外中心の活動になっていますが、特に海外だけで活動したいというわけではなくて、日本でももっとやっていきたいと思っています。日本のフェスにも出てみたいし、そこで自分たちがどういう受け入れられ方をするのかもみてみたいですね。海外より緊張しそうですが……。あとそれ以外にも、音楽だけでなくて、映像だったり、ファッションだったり、写真だったり、日本人の色んなアーティストとコラボレーションしてみたいというのはあります。今月からEUツアーが始まってしまうので、今のところ次の日本でのライブは決まっていませんが、帰ってきたらぜひ何かやりたいですね。
ーー日本での活動も楽しみにしています。今日はありがとうございました。
『HOUSE IN THE TALL GRASS』5/13発売
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interview & text by Shotaro Tsuda