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テレビ朝日系報道番組『サタデーステーション』『サンデーステーション』のオープニング・テーマ曲“ディア・ファミリー”(Dear Family)から生まれたアルバム『ディア・ファミリー』。日本のジャズ・シーンで若手No.1の呼び声も高いピアニスト、桑原あい(Ai Kuwabara)。そして、ジャンルを越えて様々なアーティストと共演するドラマー、石若駿(Shun Ishiwaka)による制作の舞台を桑原あいに訊いた。

日本のジャズ・シーンで若手No.1の呼び声も高いピアニスト、。そして、ジャンルを越えて様々なアーティストと共演するドラマー、。20代の二人が真っ正面からぶつかったデュオ・アルバム『ディア・ファミリー』が完成した。

テレビ朝日系報道番組『』『』の主題歌“ディア・ファミリー”を二人で共作したことがきっかけになって生まれた本作は、それぞれが書いた曲を一発録りでレコーディング。

二人の才能が色彩豊かな音色になってスパークしている。そのスリリングな舞台裏を桑原あいに訊いた。

× – 「ディア・ファミリー」(TV Version)フル・ヴァージョン

Interview:桑原あい

【インタビュー】桑原あい×石若駿 『サタデーステーション』『サンデーステーション』オープニング・テーマ曲『ディア・ファミリー』から生まれた快作 Ai_Kuwabara-700x467

——まずは石若さんとデュオをやることになった経緯を教えてください。

駿君は3年前から私のプロジェクトで叩いてもらってたんですけど、今回テレ朝のニュース番組、『』『』の主題歌を、私と駿君のタッグでやってくれないかっていうオファーをもらったんです。私は駿君の持ち味を活かすにはデュオがいいんじゃないかと思って、それで二人でオープニング曲を作ることになりました。

ただ、テレビのオープニング曲なので、関係者さんからの意見がとても大事になってくるんですよ。「メロディーがわかりにくいです」とか「マッチョ過ぎますね」とか。3回くらいプリプロをやって、そのために私も駿君も5曲ぐらい用意したんです。

だから曲が決まった時に、候補曲が結構たまってて。その候補曲を「ボツにするにはもったいないくらい良い曲だ」って言ってくださるスタッフさんがいて。それで「このプロジェクトでアルバムを一枚作りませんか」っていうお話を頂いたんです」

——なるほど。テーマ曲になった“ディア・ファミリー”が出発点だったんですね。ほかの曲は候補曲がもとになっているものもある?

そうですね。候補曲をリメイクしたものや、候補曲の四小節だけ取り出したものもあります。そこに新曲も加えてアルバム全体のバランスをとりました。

——前作『Somehow, Someday, Somewhere』はスティーヴ・ガッド、ウィル・リーという大ベテランとのセッションでした。それに対して、昔からの仲間とのデュオとなると空気感も違いますよね

全然違いますね、ウィルとスティーヴとやった時は、二人とも私の事を気遣ってくれて「緊張してもいい音楽はできないから自然な姿勢で弾けばいいよ」と言ってくださって。私はリラックスして二人のグルーヴの波に乗っかるような感じだったんです。

それに比べて駿君とは一緒に作り上げていくみたいな感じでした。例えばピアノトリオだったら、ピアニストとドラマーのグルーヴのちょっとしたズレみたいなものをベーシストが仲繋いでくれるんですけど、デュオの場合、ちょっとしたズレがあるだけで気持ち悪いんですよ。そこがぴたっとはまるように、かなり意識しましたね」

——桑原さんから見た石若さんのドラマーとしての特徴は?

駿君はドラムを使って、すごく大きなものを表現しようとしている人です。抽象的な表現ですけど「円を描ける人」。それって、彼の音楽性がすごく幅広いからだと思うんですよ。芸大でクラシックを学んで、今でもクラシックの現場をやっていて、クラシックのなかでもすごいコアな現代音楽もやってる。パーカッションもできるし、ピアノも弾けるし、作曲もできる。ドラマーっていうより音楽家っていう感じですね。だから駿君とやるならデュオが良いと思ったんです。私も作曲するので、二人が音楽家としてぶつかった時に何ができるか見てみたかったんです。

——確かにアルバムを聴くと二人の一騎打ちみたいなスリルがありますね。

駿君に「今回のアルバムは二人だけだからやりたい放題だよ! パーカッションやってもいいし、歌ってもいいし、駿君がピアノを弾いてもいいし。何やる?」って聞いた時に、駿君は「今回はドラマーとしてやる」って言ったんです。「石若駿ワールド」をドラムだけで表現するつもりなんだ、と思ったので、私もピアノだけで勝負しようと思いました。「ピアニストとして石若駿にガチンコバトルするぞ!」っていう意識はデカかったですね。

——作曲も半々ですもんね。演奏家としても作曲家としてもガチンコ。

駿君が書いてくる曲って、わりとダウナーな曲が多いんですよね(笑)。彼、すごい性格明るいし、明るい曲を書きそうに見えますけど。「こんなコード進行、するか?」みたいな曲を書いてきたり、良い意味でひねくれてるところがある。なので、駿君が持って来た曲を見た時に、「今回は私が激しい担当だな」と思いました(笑)。

——アルバムのバランスを考えたわけですね。とくに“ドッグ・ダズント・イート・ドッグ・ワールド”なんて、かなり激しい展開ですよね。

この曲はレコーディングしている最中に、駿君が「プログレみたいな曲を1曲やりたい。あいちゃんなら書けるでしょ?」って言い出して書いた曲です。これまでプロジェクトでキング・クリムゾンの曲をやったりしてたので、駿君からすると「そういう曲を書くのはあいちゃん」っていうイメージがあったみたいで(笑)。実際プログレは大好きで、ピンク・フロイドとかも超聴いてたんで、そういう影響はあると思うんですけどね」

——“ザ・グレート・ユーズ・トレイン“もアップテンポな曲ですが、こちらは軽快な曲ですね。

この曲はスティーヴ・ガットとリチャード・ティーの“A列車で行こう”へのオマージュです。私はリチャード・ティーが左手で弾くフレーズが大好きなんですよね。小さい頃から、そのフレーズに憧れてて。なぜかというと、左手でグルーヴを出すのはすごく難しいんです。とくに私は右利きなので、左手のタッチが右手より弱かったりする。でも、どうしてもやりたくて、いっぱい練習したんです。それで今回、オマージュという形でできないかなと。

——ついに猛特訓の成果を見せる時が来たと。

私の左手が熱くなる時が(笑)。もう、めちゃくちゃ頑張りましたよ! 手がつりそうになるくらい。私の指の長さってオクターブぎりぎりなんです。だからもう、筋トレ状態。

——それは熱くなりますね! そういうハードな曲がありつつ、本作の出発点になった“ディア・ファミリー”は石若さんとの共作ですが、爽やかなメロディーと軽快なテンポが心地良い曲です。この曲はどういったイメージで作曲したのでしょうか。

『サタデーステーション/サンデーステーション』は女性アナウンサーが中心の番組なので、優しい雰囲気を出したいというのがひとつあって。あと、家族の暖かみを番組に組み込んでいきたいという話を伺ってたんです。それで私なりに家族のイメージを考えたんです。お茶の間を家族で囲んでいるような、そんなイメージをジャズとして表現するにはどうすればいいか。そのバランスにはすごくこだわりましたね。

【インタビュー】桑原あい×石若駿 『サタデーステーション』『サンデーステーション』オープニング・テーマ曲『ディア・ファミリー』から生まれた快作 UCCJ2148-700x700
『Dear Family』ジャケット

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村尾泰郎

村尾泰郎

音楽/映画ライター

1968年生まれ。京都出身。音楽雑誌の編集者を経てフリーのライターに。ロックや映画に関するあれこれを中心に、雑誌、ライナーノーツ、パンフレットなどに寄稿。

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