プロデューサーのサクライケンタとコショージメグミを中心に、井上唯、矢川葵、和田輪が加入して現在のメンバーが揃った4人組ニューエイジ・ポップ・ユニットMaison book girl。彼女たちが、ライブ映像作品『Solitude HOTEL 2F+faithlessness』を完成させた。
この作品は、昨年11月6日に渋谷WWWXで行なわれた2ndワンマンライブ<Solitude HOTEL 2F>と、4月5日(水)リリース予定のメジャー1stアルバム『image』からの楽曲“faithlessness”の音源をコンパイルしたキャリア初となる映像作品。
サクライケンタによる変拍子を多用したクオリティの高い楽曲と、メンバー4人が連動しながら魅せるダンス&歌がアーティスティックな映像と融合し、音楽的な魅力とグループとしての魅力が同時に広がっていくような、彼女たちらしい雰囲気が全編にぎっしりと詰まっている。
今回は彼女たちのライブ面にフォーカス。当日のパフォーマンスに込められた様々なアイディアや、ライブを通して手にしたこれまでの変化について語ってもらいました。
Interview:Maison book girl
――今回映像作品としてリリースされた昨年11月の2ndワンマン<Solitude HOTEL 2F>は、メジャー・デビューを直前に控えたライブだったと思います。その頃、メジャー・デビューに向けてどんなことを考えていましたか?
和田輪(以下、和田) 私は「私たちの今の実力で、メジャー・デビューして大丈夫なのかなぁ。」と思ってました(笑)。
矢川葵(以下、矢川) でも、メジャー・デビューに向けて、気合いを入れるいい機会になったワンマンだったと思いますね。
井上唯(以下、井上) それまでに、伸びられるところまで伸びておかなくちゃって思ったしね。
コショージメグミ(以下、コショージ) あのときは、とにかくここでインディーズの集大成を見せて、メジャーでの活動にも期待をもってもらえるものにしたいな、ということを考えていたんです。
――1年前の渋谷Wombでの1stワンマンと比べて規模も大きくなりましたし、楽曲自体もやり込んで迎えたライブだったんじゃないかと思います。
コショージ 1回目のワンマンは最終的にはソールドアウトになりましたけど、ギリギリまでチケットが余っていたんで、今回も不安だったんです。そうしたら即日ソールドアウトになって、「えっ、どこにそんなに沢山来てくれる人がいたんだろう?」と思いました。
矢川 みんな今までどこにいて……。
井上 何をしていたんだろうって(笑)。
――自分たち自身では、人気の広がりは実感していなかったんですか?
コショージ まったくしていなかったですし、今もないですよ(笑)。
和田 だから、「いつもアイドルのイベントに来てくれている人以外の、私たちのことを好きでいてくれている人たちがどこに隠れていたんだろうね」と思ったんです。
――今回、その様子を収めた初の映像作品『Solitude HOTEL 2F+faithlessness』がリリースされますね。まずは、自分たちのライブが映像作品になったものを観て、どんな風に感じました?
矢川 「照明がこんなことになってたんだなぁ」というのはライブをしているとなかなか分からないので、今回観て初めて気づきました。
和田 「ここでキメ顔をしていたのに、めっちゃ暗いやん!」とかもね(笑)。
コショージ すごく集中していたのかもしれないですけど、やっているときは本当に一瞬に感じていたんですよ。だから、映像を観て思い出して「ああ、このときこういうことをしてたなぁ。」って思ったりもして。