マーベルの魅力を歌舞伎俳優の尾上松也さんと女優でモデルの島袋聖南さんと語る対談の後編をお届けします。前回は『アントマン』ネタで盛り上がりましたが、後半は期待のTVドラマ・シリーズ『エージェント・カーター』。松也さんはキャプテン・アメリカ好き、聖南さんは、海外ドラマ好きでもあり、キャプテン・アメリカの恋人が活躍する、このドラマ・シリーズをどう観ているのでしょうか?
聞き手・構成:杉山すぴ豊
Interview:尾上松也×島袋聖南【後編】(聞き手:杉山すぴ豊)
——マーベルTVの第二弾『エージェント・カーター』が、いよいよ日本にも上陸します。今回は女性が主役ですよね。
島袋聖南(以下、島袋) 私はマーベルの女性キャラの中で、スカーレット・ヨハンソンが演じているブラック・ウィドウが本当に美しくて、COOLで憧れちゃうんです。彼女は男勝りなヒロインですよね。ただ、マーベルの場合、アイアンマンの恋人ペッパーもアクションとかで活躍しますよね。カーターって、キャプテン・アメリカの恋人だからヒロインでもあるけど、エージェント。だからヒーローでもある、そこが面白いですよね。
ペギー・カーター
尾上松也(以下、松也) 僕は、もう大好きなキャプテン・アメリカの恋人ってだけでも応援してしまいます(笑)。やっぱりキャプテン・アメリカの恋人だから“やわ”では困りますし、一方でキャプテン・アメリカのことをずっと想っている、という切なさもあって欲しい。その2つをきちんと描いていますよね。
島袋 (第二次世界大戦後の未だ)女性が差別されている時代で、しかも最愛の人を失っている。それでも強く、凛々しく、美しく生きている。見習わなきゃならない所がいっぱいです。
——映画とTVが繋がっている、というのがマーベル・シネマティック・ユニバースの特長ですが。
松也 ドラマとしてももちろん面白いですし、きちんとマーベルの映画と繋がっているところがいいですよね。“きちんと繋がっている”というのは結構ポイントになる部分だと思います。というのも、スピンオフ・ドラマは、たまにいい加減なものがあるんですけれど、『エージェント・カーター』は、最初に映画で描かれたキャプテン・アメリカとカーターの悲劇を入れていて、きちんと映画を踏まえたスピンオフになっていることも嬉しいです。
島袋 カーターとかハワードとかのバックボーンを描かれると、この人たちと関係あるキャラクターや物語に厚みが出て、映画を観る時より、アイアンマンとかキャプテン・アメリカに感情移入しやすくなりますよね。
ペギー・カーター
松也 トニーのお父さんのハワードとか、本当のジャーヴィス(※『アイアンマン』シリーズのトニー・スタークは、ジャーヴィス(J.A.R.V.I.S.)という名の人工知能をパートナーにしているが、この名前の由来が、スターク家の執事の名だったことがこのドラマでわかる)が出てきたり、ワクワクしますよね。
島袋 トニーのお父さんハワードを見ていると、トニーのハチャメチャぶりって父親譲りって思っちゃいますよね(笑)。
ハワード・スターク
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