尾上松也×島袋聖南 マーベル版テラスハウスを実現したい？！

松也　まあ、そういったバカバカしいところがまた良さでもあるのですけれど。あと原作コミックですと、死んでしまうヒーローもいるのですが、そういったところは映画では変えてほしい。誰も死んで欲しくない！　映画では、今やっている役者さん達の姿はずっと観ていきたい。

——こんなにマーベルがお好きなら、マーベルの映画やTVにチャンスがあったら出てみたいと思いませんか？　島袋さんは、『エージェント・オブ・シールド』のシールドの日本支部エージェント役とか。

島袋　ええ！　そうですか？　でもアクションとか楽しそうだなあ。あとヒーローたちが、テラスハウス＝シェアハウスしているのも面白いかな（笑）。みんな芯があって、個性豊かな人が一緒に暮らしている。

松也　ハルクは誰とも波長合わないからといって、しょっちゅう出ていってしまうとか（笑）。僕は、アベンジャーズ的な発想で、歌舞伎の新作を作れないかと思っています。歌舞伎にもヒーローがたくさん出てきます。『暫』（しばらく）の鎌倉権五郎とか『助六』、『勧進帳』の弁慶たちが共演する。あと悪役も多いので、こちらもチームになる。

島袋　それ素敵ですね！　観たい！　すごい舞台になりそう！

——話が盛り上がりましたが、お2人から、この記事を読んでいる方に、あらためてマーベルの魅力を語っていただけますか？

松也　そうですね。まずマーベルの映画、TVは沢山ありますので、どれでもいいから、まず楽しんでください。歌舞伎もそうですけれど、どんな作品でも良いのでまず観ることが大事だと思います。それでピンとくるものがあれば、次に手を出せばいい。そして各作品の関連とか調べたり順序立てて楽しんだりするのもいい。また、映画は、出来れば映画館で楽しんでください。もちろん映画を観た後、ジックリＤＶＤでというのも楽しいです。ただ、やっぱり大画面でヒーローたちの活躍にどっぷりハマる体験はして欲しいです。

島袋　女の子でも楽しめます。だからデートとかにも誘いやすい映画です。あと、おしゃれなグッズとかもあるから、そういうのでコーデして観に行くのも楽しいですよ。コスプレまでしたら、彼女とかひいちゃうかもしれませんけど（笑）。観終わった後、とても元気になるし、スカっとします。あといっぱいいるからお気に入りのヒーローも見つかると思いますよ！

——ありがとうございました！

対談を終えて

今回も、楽しい対談でした。この対談、自分がもし『アントマン』だったら？　のところがとても盛り上がって、笑いのたえないトークでした。あと偶然にも松也さんがキャプテン・アメリカ好き、聖南さんがアイアンマン派で、ちょっとした『シビル・ウォー』でした。お2人が強調していたのは、マーベルの魅力は、ヒーローたちの人間臭さ……そこが共感できる、と。そして、マーベルを楽しむきっかけ（作品）はなんでもいい。この対談で、マーベルに興味をもったら、ぜひヒーローたちに会いにいってください。あなたのマーベル・デビューは『アイアンマン』でも『アントマン』でも、『アベンジャーズ』でもなんでもいいのですから。対談の中に出てきた「マーベル・ヒーロー版テラスハウス」、「アベンジャーズ的な発送の歌舞伎」は、是非実現してもらいたいですね！

photo by 横山マサト
取材協力：風知空知