――最後に今後の展望を聞かせてもらえますか?

うーん・・・とりあえず『もらとりあむタマ子』が最新作なので、色んな人に見てもらいたいですね。自分の映画は人を選んでる気はしてて、誰にでも伝わる映画じゃないんだろうなっていうのをこの3、4年で感じているんですよ。だけど、タマ子は素直に作った映画なので、独りでも多く伝わってくれるように願っています。どんなお客さんに見てもらえるかっていうのがすごく興味ありますし。去年『苦役列車』やったときに初日が『ヘルタースケルター』と『海猿』と同日だったので(苦笑)。

――それは大変な事ですね(笑)。

『海猿』『ヘルタースケルター』のお客さんは3、4人で来てるんですけど、『苦役列車』は皆1人で来てて(笑)。だから、タマ子というキャラクターが気に入ってもらえたら良いですね。映画としてはタマ子を観察しにくる様な映画なので。例えば、寅さんだったら「寅さんを見にいこう」みたいな感じで「タマ子を見に行こう」って思って欲しいな。

――劇場で観てほしいですね。ありがとうございました!

interview & text by Taisuke Yamada(Qetic)

『もらとりあむタマ子』

2013年11月23日(土・祝)から新宿武蔵野館ほか全国公開中

監督:山下敦弘
脚本:向井康介
主題歌:星野源“季節”
出演:前田敦子、康すおん、伊東清矢、鈴木慶一、中村久美、富田靖子
配給:ビターズ・エンド
©2013『もらとりあむタマ子』製作委員会